報道発表
南スーダンに対する無償資金協力「ジュバ市水供給改善計画」に関する書簡の署名・交換
1 7月23日(現地時間同日),南スーダン共和国の首都ジュバ市において,我が方紀谷昌彦駐南スーダン共和国大使と先方バルナバ・マリアル・ベンジャミン外務・国際協力大臣(Honourable Dr. Barnaba Marial BENJAMIN,Minister of Foreign Affairs and International Cooperation)との間で,2012年6月28日に署名・交換済みの環境・気候変動対策無償資金協力「ジュバ市水供給改善計画」(供与限度額:38億6,900万円)について,2013年12月の治安情勢悪化に伴う事業の中止等の事情を踏まえて,供与限度額を44億200万円に変更するための書簡の署名・交換が行われました。
2 案件の概要
(1)南スーダンは,独立前の長期にわたる内戦の結果,経済状況が著しく悪化し,住民の基礎生活環境に大きな影響が発生しました。2011年7月の独立後,首都ジュバ市において,人口の急激な増加や2013年の治安情勢悪化による難民の流入等に伴い,荒廃,老朽化した都市インフラの整備が復興・開発に向けた緊急の課題となっています。
(2)この協力は,ジュバ市内の上水道施設整備を行うものであり,安全で安定的な水供給の実現により,水因性疾患の罹患率軽減に貢献するとともに,児童及び女性に対する過重な水汲み労働負担の改善に寄与するものです。
3 我が国は,第5回アフリカ開発会議(TICAD V)において,アフリカ諸国のインフラ整備及び水・衛生分野における取組への協力を強化することを表明(PDF)しており,今回の協力はそれを具体化するものです。
(参考)南スーダン共和国基礎データ
南スーダン共和国は,面積約64万平方キロメートル(日本の約1.7倍),人口1,130万人(2013年),人口一人当たり国民総所得(GNI)は1,120米ドル(2013年)。