報道発表

モーリタニア・イスラム共和国及びマリ共和国に対する無償資金協力
「モーリタニアとマリとの間の総合的国境管理能力強化・国境周辺地域社会保護計画」に関する書簡の交換

平成27年3月6日

1 3月5日(現地時間同日),モーリタニア・イスラム共和国の首都ヌアクショットにおいて,我が方吉田潤駐モーリタニア大使とアンケ・シュトラウス国際移住機関(IOM)駐モーリタニア代表(Ms. Anke STRAUSS, Chief of Mission of the International Organization for Migration in Mauritania)との間で,3億6,200万円を供与額とする無償資金協力「モーリタニアとマリとの間の総合的国境管理能力強化・国境周辺地域社会保護計画(IOM連携)」に関する書簡の交換が行われました。

2 本件協力は,情勢が不安定なモーリタニア・マリ国境地域において出入国管理に従事する両国の国境警察官の人材育成,効果的な業務遂行に向けた両国国境警察の連携体制整備,地域住民と国境警察との協力体制構築等に関する支援を行うことにより,越境犯罪やテロ組織の移動等の脅威への対応能力強化に寄与し,当該地域における安定の維持・促進に貢献するものです。

3 我が国は,2013年6月の第5回アフリカ開発会議(TICADV)「横浜行動計画」の3本柱のひとつに「平和と安定」を掲げ,特にサヘル地域に対しては,テロ対策・治安維持能力強化をはじめとする支援策を発表しているところ,本件の協力はこれを具体化するものです。

(参考)モーリタニア・イスラム共和国基礎データ及びマリ共和国基礎データ

  • モーリタニア・イスラム共和国はアフリカ西部に位置し,面積は103万平方キロメートルを有し,人口は約388万人(世界銀行,2013年),一人当たり国民総所得(GNI)は1,060米ドル(世界銀行,2013年)。
  • マリ共和国は,モーリタニアと国境を接しており,面積は124万平方キロメートル,人口1,530万人(世界銀行,2013年),一人当たり国民総所得(GNI)は,670米ドル(世界銀行,2013年)。

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