報道発表

メコン河下流域フレンズ(FLM)特別会合(結果)

平成27年2月4日

1 2月2日及び3日,ラオス・パクセーにおいて,メコン河下流域フレンズ(FLM)特別会合(米国・ラオス共催)が開催され,会合終了後,共同声明(英文(PDF)PDF)が発出されました。

2 この会議には,我が国から滝崎成樹外務省南部アジア部参事官及び森範行JICA専門家(国交省からラオス公共事業運輸省に官房長付計画アドバイザーとして派遣中)が出席したほか,共催国のラオスと米国から,サルムサイ・ラオス外務副大臣(H.E. Mr. Saleumxay Kommasith, Vice-Minister of Foreign Affairs, the Lao PDR),シャノン米国務省顧問(Mr. Thomas Shannon, Counselor to the Department of State)が出席しました。そのほか,メコン諸国(カンボジア,ラオス,ミャンマー,タイ,ベトナム)や豪州,デンマーク,ドイツ,EU,韓国,世界銀行,アジア開発銀行,メコン河委員会(MRC)(農水省より派遣中の北村浩二専門家も代表団の一員として参加)から関係者が参加しました。

3 今回初めて開催されるこの会議は,昨年8月,ミャンマーにて開催された第4回FLM閣僚級会合(共同議長:ケリー米国務長官及びワナ・マウン・ルイン・ミャンマー外務大臣,我が国からは岸田外務大臣が出席)において,メコン河流域における環境分野の課題について事務レベルで議論することを目的として,開催が決まったものです。

4 この会議では,メコン河流域における経済統合と環境の持続可能性の確保,水資源管理,インフラ整備等について協議が行われました。日本からは,2012年の第4回日メコン首脳会議において採択された「東京戦略2012」に基づく,「連結性強化」,「経済発展」,「持続可能性の確保」といった「日メコン協力」の取組と成果,特に持続可能な「質の高い成長」の実現に向けた取組について説明しました。

5 メコン地域における日米協力,特に「日メコン協力」と「メコン河下流域イニシアティブ」(LMI)及びFLMとの間の緊密な連携は,2014年4月のオバマ米大統領訪日の際に発出したファクトシートに記載されたものです。この会議の成果は,メコン地域における日米協力の一環として,本年7月4日に東京にて開催される第7回日メコン首脳会議に報告されます。

【参考】米国の対メコン協力の枠組み

  • メコン河下流域イニシアティブ(LMI)
     2009年7月の第1回米メコン閣僚会議において,米国とメコン地域との協力を相互に支援し,共通利益事項を強化し,越境問題に対応し,開発の格差を解消するものとして,アメリカ主導により立ち上げられた枠組み。ベトナム,カンボジア,ラオス,タイの4カ国が当初から参加。ミャンマーは2012年7月に行われた第5回閣僚会合から参加。
  • メコン河下流域フレンズ(FLM)
     メコン地域におけるメコン地域諸国及びドナー国・関係機関間の連携強化のため米国主導で主催される会合。米国,日本,LMI加盟国(カンボジア,タイ,ベトナム,ラオス,ミャンマー),豪州,欧州連合(EU),韓国,ニュージーランドの外相他,アジア開発銀行(ADB)及び世界銀行(WB)の代表が参加。

【参考】メコン地域における日米協力
 2014年4月のオバマ大統領の訪日の際,日米両国は,「ファクトシート:日米のグローバル及び地域協力」を発出。その中で,「経済分野では,日米両国は,ASEANの連結性の強化に取り組んでいる。これは,日本の「日本・メコン地域諸国首脳会議」と米国の「メコン河下流域開発」とのより緊密な連携を通じたメコン地域における取組を含む。」旨記載。


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