報道発表
岸外務副大臣によるジュデ・ヨルダン外務大臣表敬
平成26年7月22日
本22日(現地時間同日),岸信夫外務副大臣は,ナーセル・ジュデ・ヨルダン外務大臣(H.E. Mr. Nasser Judeh, Minister of Foreign Affairs of the Hashemite Kingdom of Jordan)を表敬し,最近のガザ情勢等について意見交換を行いました。概要は以下の通りです。
1 岸外務副大臣より,最近のガザ情勢について以下の点を述べました。
(1)ガザ情勢を巡り,無辜の一般市民を含む双方の死傷者が著しく増大している事態を深く憂慮。日本は,暴力の悪循環を断ち切るため,全当事者に過剰な力の行使を控え,早急に停戦するよう強く求めている。
(2)日本は国際社会の仲介努力を支持。自分はエジプトでエルシーシ大統領と会談した際,同国の停戦に向けた取組を高く評価した。本日,安倍総理大臣がネタニヤフ首相と電話会談を行ったが,自分も明日からパレスチナとイスラエルを訪問する等して,日本として働きかけを強化していく。
(3)ヨルダンは,中東和平プロセスにおいて,これまでも重要な役割を果たしてきた。日本は,ヨルダンを含む国際社会と連携しつつ,事態の早期沈静化と持続的な停戦合意に向けて尽力する考え。
2 これに対して,ジュデ外相より,即時停戦とともに中東和平の実現による恒久的な問題解決が必要である旨述べられ,また日本のこれまでの貢献に感謝するとともに更なる日本の役割に対する期待が表明されました。
3 本会談では,この他,シリアやイラク等の地域情勢や日ヨルダン二国間関係等についても意見交換を行いました。その中で,岸外務副大臣からは,地域の安定の要であるヨルダンに対し,日本は引き続き支援していく旨を強調しました。