報道発表
ガザ情勢に関する岸外務副大臣と在京イスラエル大使及び在京パレスチナ総代表部大使との意見交換
本18日,岸信夫外務副大臣は,ルート・カハノフ在京イスラエル大使(H.E. Ms. Ruth KAHANOFF, Ambassador of the State of Israel)及びワリード・シアム在京パレスチナ総代表部大使(H.E. Mr. Waleed SIAM,Ambassador of the Permanent General Mission of Palestine)と,最近のガザ情勢についてそれぞれ個別に意見交換を行い,我が国の立場を申し入れました。概要は以下の通りです。
1 岸外務副大臣より,最近のガザ情勢について以下の点を述べました。
(1)エジプトの停戦提案を含め,国際社会の努力にもかかわらず,パレスチナ武装勢力がこれに応じなかったことは極めて残念。ガザ地区とイスラエル間の暴力の応酬が続き,今般,イスラエル軍の地上部隊がガザ地区に侵攻するに至った事態を深く憂慮。
(2)一刻も早く暴力の悪循環を断ち切るため,改めて関係する全ての当事者に対し,最大限の自制を求めると共に,無辜の一般市民に痛ましい犠牲が出ないよう過剰な力の行使を控えるよう求める。
(3)イスラエル,パレスチナ双方への働きかけを強化すると共に,国際社会と連携しつつ,事態の早期沈静化と持続的な停戦合意に向けて尽力する。
2 これに対して,カハノフ大使より,イスラエル市民の置かれている状況及び,イスラエル軍が今回の地上作戦を開始することとなった背景を説明しました。また,一刻も早く停戦が実現するよう国際社会の協力に期待を表明しました。
3 また,シアム大使より,ガザ地区の子どもを含む多くの民間人が犠牲となっており,一刻も早く暴力は停止されるべきであること,イスラエル及びパレスチナ双方と友好関係にある日本の役割に大いに期待する旨述べました。