報道発表

化学兵器禁止機関に対するシリアの化学兵器廃棄のための拠出に関する書簡の交換

平成26年2月25日

1  本25日(現地時間同日),オランダのハーグにおいて,我が方辻優化学兵器禁止機関(OPCW)常駐代表(駐オランダ大使)と先方アフメット・ウズムジュOPCW事務局長(H.E. Ambassador Ahmet ÜZÜMCÜ, Director-General, the OPCW)との間で,シリアの化学兵器廃棄のための拠出に関する日本国政府とOPCWとの間の書簡交換が行われました。

2  これは,昨年12月にOPCW及び国連への財政的支援のため本年度補正予算政府案に総額約15億円を計上し,今回,この補正予算が成立したことを受け,このうちOPCWに対して,約14億円(約1,300万ユーロ)を拠出するものです。国連への拠出については,現在,国連との間で調整中です。

3  シリアの化学兵器については, OPCWの決定及び関連する国連安保理決議に従って,現在,その廃棄に向けた国際的な努力が行われています。我が国は,中東地域の安定,大量破壊兵器の一つである化学兵器の廃絶に向けた国際社会の努力への貢献,化学兵器の保有と使用を許さない国際社会の強いメッセージを発出すること等の意義から,シリアの化学兵器廃棄に向けた国際社会の努力に対して可能な限りの協力を行っていく考えです。

(参考)
 化学兵器禁止機関(OPCW)とは,1997年4月に発効した化学兵器禁止条約に基づき設立された国際機関で,世界的な化学兵器の全面禁止及び不拡散のための活動を行っている。


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