報道発表
シリアの化学兵器廃棄に向けた我が国の協力
平成25年11月19日
1 シリアの化学兵器については,9月の化学兵器禁止機関(OPCW)の決定及び関連する国連安保理の決議に従って,現在,その廃棄に向けた国際的な努力が行われています。去る16日(現地時間15日),OPCWにおいて今後の廃棄の計画が決定されたことを受け,今後,化学兵器がシリア国外に輸送され,廃棄処理が進められることとなります。
2 我が国としては,中東地域の安定,大量破壊兵器の一つである化学兵器の廃絶に向けた国際社会の努力への貢献,化学兵器の保有と使用を許さない国際社会の強いメッセージを発出すること等の意義から,シリアの化学兵器廃棄に向けた国際社会の努力に対して可能な限りの協力を行っていく考えです。
3 こうした協力の一環として,本日,我が国として,化学兵器の廃棄の査察を行うOPCWに対し,査察官としての勤務経験を有する陸上自衛官3名を派遣する用意がある旨表明することとしました。この表明を受け,OPCWが今後この3名を実際に採用することを期待します。
4 我が国としては,今後の状況を注視しつつ,シリアの化学兵器の廃棄及び査察を支援するための措置について,引き続き検討する考えです。