報道発表

X線天文衛星(ASTRO(アストロ)-H(エイチ))計画に係る協力に関する
日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の書簡の交換

平成25年10月9日

1 本9日(現地時間8日),ワシントンにおいて,我が方佐々江賢一郎駐米国大使に代わる水越英明公使と先方ジョン・ケリー国務長官に代わるジュディ・ガーバー(海洋・国際環境・科学局)筆頭国務次官補代理との間で,X線天文衛星(ASTRO-H)計画に係る協力に関する日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の書簡の交換が行われました。

2 この協力は,日本側実施機関である独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)と米側実施機関である米国航空宇宙局(NASA)との間で,衛星(ASTRO-H)の開発,打上げ,運用及びデータの収集等を行うことを目的としたものです。

3 この取極に基づく協力の実施は,宇宙の構造形成やブラックホール周辺の現象等に関する科学研究の発展に資するものであり,日米両国間の宇宙開発分野における国際協力が一層進展することが期待されます。

(注)この取極に基づき行われる協力に,平和的目的のための宇宙の探査及び利用における協力のための損害賠償責任に係る相互放棄に関する日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の協定(日米宇宙損害協定)を適用することから,同協定附属書に本件協力を追加する修正を行うための書簡の交換を行った。

(参考)X線天文衛星(ASTRO-H)の概要
 ASTRO-Hは,ブラックホール周辺や超新星爆発など高エネルギーの現象に満ちた極限宇宙の探査・高温プラズマに満たされた銀河団の観測を行い,宇宙の構造やその進化を探ることを目的とした我が国6番目のX線天文衛星。


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