報道発表
第2回日印外務・防衛閣僚会合(「2+2」)
令和4年9月8日
9月8日、午後3時から約2時間、東京において、林芳正外務大臣及び浜田靖一防衛大臣は、スブラマニヤム・ジャイシャンカル・インド外務大臣(H.E. Dr S. Jaishankar, External Affairs Minister of India)及びラージナート・シン・インド国防大臣(H.E. Mr. Rajnath Singh, Defence Minister of India)との間で、日印外務・防衛閣僚会合(「2+2」)を対面形式で実施したところ、概要は以下のとおりです。なお、同会合開催後、共同声明が発出されました。
1 総論
四大臣は、日印国交樹立70周年の本年、3月の岸田文雄内閣総理大臣訪印、5月のナレンドラ・モディ・インド首相(H.E. Mr. Narendra Modi, Prime Minister of India)訪日に続き、第2回日印外務・防衛閣僚会合(「2+2」)が開催されたことを歓迎しました。四大臣は、首脳年次相互訪問として今後あり得べきモディ首相訪日も念頭に、地域・国際情勢、二国間安保・防衛協力、有志国間の連携について議論しました。また、来年は、各々G7、G20の議長国であることも見据え、両国が緊密に連携し国際社会を共にリードしていくことを確認しました。
2 インド太平洋地域における協力
- 四大臣は、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」実現という共通の目標に向けて協力していくことを確認しました。また、インド太平洋のみならず、いかなる地域においても力による一方的な現状変更は認められず、国際法に基づき紛争の平和的解決を求める必要があることを改めて確認しました。
- 四大臣は、ASEANとの協力の重要性について議論し、引き続きASEAN一体性・中心性を支持していくことや、FOIP及びインドの「インド太平洋海洋イニシアティブ(IPOI)」と「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」との具体的協力の重要性を確認しました。
3 二国間安全保障協力
- 四大臣は、日印間の安保・防衛分野における協力の飛躍的拡大を確認した上で、今後も二国間・多国間の共同訓練を重層的に実施していくこと等で一致しました。
- 四大臣は、防衛装備・技術協力の分野における具体的な協力の実現に向けて議論を続けていくことで一致しました。
- 四大臣は、統合幕僚監部と印統合国防参謀本部の連携強化に一致し、「統合幕僚協議」の立ち上げに向けた調整を歓迎しました。
- 四大臣は、長官級会談を含め海上保安当局間の協力進展を歓迎しました。
- 四大臣は、3月の岸田総理大臣訪印に際してサイバーセキュリティー覚書が発表されたこと、6月に日印サイバー協議が行われたことを歓迎し、引き続きサイバーを含め経済安全保障分野において議論を強化していくことを確認しました。
4 地域・国際情勢
四大臣は、ウクライナ情勢及び東シナ海・南シナ海、北朝鮮、南アジアを含む地域情勢についても意見交換を行いました。
(参考1)前回会議