報道発表
鷲尾外務副大臣の国際再生可能エネルギー機関(IRENA)第11回総会出席(結果概要)
令和3年1月19日
1月19日、鷲尾英一郎外務副大臣は、国際再生可能エネルギー機関(IRENA: International Renewable Energy Agency)第11回総会(1月18日~21日、オンライン形式)にビデオメッセージにより出席したところ、概要は以下のとおりです。
- 今次IRENA総会は「COVID-19-エネルギー転換」と題したテーマの下開催され、議長はスペインのテレサ・リベラ第4副首相兼環境移行・人口問題大臣(Teresa Ribera Rodríguez, Fourth Vice-President of the Government of Spain and Minister for Ecological Transition and Demographic Challenge)が務めました。
- 鷲尾外務副大臣は、1月19日のセッションにおいてカーボンニュートラルへの道筋と再生可能エネルギー大量導入に向けた課題と我が国の取り組みに関するスピーチを行いました。同スピーチでは、カーボンニュートラルの実現のための道筋は各国様々であり、我が国のようなエネルギー資源の乏しい国では、再生可能エネルギーの導入を最大限進めつつ、技術とイノベーションを総動員する必要があること、加えて、途上国の脱炭素化のための支援も重要であることを指摘し、脱炭素化に向けた我が国の取り組みを紹介しました。
さらに、再生可能エネルギーの大量導入を進めるにあたり、その裨益だけでなく課題にも目を向ける必要があることも指摘しました。特に、調整力の確保や電力システム全体のコスト評価、蓄電池やモーター等に使われる鉱物資源の確保、そして、昨年我が国が問題提起した、2030年頃から寿命を迎える太陽光パネル等の大量廃棄への対処を今後の課題として挙げ、IRENAの場で各国が協調してこれらの課題に対処していくことへの期待を述べました。
[参考]
(1)カーボンニュートラルへの道筋と再生可能エネルギー大量導入に向けた課題と我が国の取り組みに関するスピーチ(英語 (PDF)/仮訳(PDF))
(2)スピーチ動画URL:https://youtu.be/j24NAvr_MGs
(3)国際再生可能エネルギー機関(IRENA):再生可能エネルギー(太陽、風力、バイオ マス、地熱、水力、海洋利用等)の普及及び持続可能な利用の促進を目的として、2011年4月に設立された国際機関。162か国とEUが加盟。
(4)今次総会へは江島潔経済産業副大臣及び笹川博義環境副大臣もビデオメッセージで出席。