報道発表
薗浦外務副大臣のふくしまスイーツ賞味会及びFAO親善大使発表イベントへの出席(結果)
平成29年5月10日
本10日,薗浦健太郎外務副大臣は,4年ぶりに訪日中のジョゼ・グラツィアーノ・ダ・シルバ国連食糧農業機関(FAO)事務局長(Mr. José Graziano da Silva, FAO Director-General)の参加の下に行われた,ふくしまスイーツ賞味会(外務省主催)及びFAO親善大使発表イベント(FAO主催)に出席したところ,概要は以下のとおりです。
- ふくしまスイーツ賞味会及びFAO親善大使発表イベントには,薗浦副大臣,グラツィアーノ事務局長,長沢広明復興副大臣,矢倉克夫農林水産大臣政務官及び小林香福島市長をはじめ,在京外交団17大使館,報道関係14社,国際機関7機関,民間企業及びNGOの関係者,並びに一流シェフ・パティシエら20名超を含む約150名が参加しました。
- 冒頭,薗浦副大臣から,東日本大震災に伴う福島県産をはじめとする日本産食品の風評被害対策として,外務省は関係省庁と連携し日本産食品の安全性及び魅力の海外への情報発信,輸入規制の撤廃・緩和への働きかけなどに努めている旨紹介しました。また,中立的な立場から技術的・専門的知見を提供し,食品安全等に関する国際基準の策定に貢献しているFAOの重要性に触れ,グラツィアーノ事務局長のこのイベントへの参加を歓迎しました。
- 続いてグラツィアーノ事務局長から,FAOは国際原子力機関(IAEA)と協力して福島産食品の安全性をモニタリングしており,日本政府の被災地への支援と透明性ある取組の結果,現在福島産食品については安全性が確保されており,全く懸念を持つ必要がない旨述べました。その後,参加者は,福島市から提供された同市産果物(りんご及び和なし)を使って一流シェフ・パティシエが手がけたスイーツ2種類及び福島県から提供された桃ジュースを味わい,福島はじめ被災地の農林水産業の復興を応援しました。
- FAO親善大使発表イベントでは,グラツィアーノ事務局長から,日本で初めてのFAO親善大使として,フランス料理シェフの中村勝宏氏及びジャーナリストの国谷裕子氏の2名が発表され,両氏に任命状が授与されました。これに対し,薗浦副大臣から,日本国内におけるFAOの認知度向上に向けて両氏の活躍を期待する旨述べました。
- また,ふくしまスイーツ賞味会及びFAO親善大使発表イベントに先立ち,薗浦副大臣はグラツィアーノ事務局長と意見交換を行い,今後も日・FAO年次戦略協議,関係者間の連携,FAOにおける邦人職員の増強等を通じ,FAOとの関係を一層強化していきたい旨述べました。
これに対し,グラツィアーノ事務局長から,FAOの重要なパートナー国である日本との更なる連携に向け,日本国内でのFAOの認知度向上や邦人職員の積極的な採用に取り組んでいきたい旨述べました。
加えて,FAO違法漁業防止寄港国措置協定など国際条約・国際規範の普及促進や,世界農業遺産(GIAHS),さらに,栄養改善,フードロス,ICTの活用などの日本として重視している課題についても意見交換を行いました。