報道発表
マルズキ国連北朝鮮人権状況特別報告者による岸田外務大臣表敬
平成28年1月18日


本18日午後5時45分から約15分間,訪日中のマルズキ・ダルスマン国連北朝鮮人権状況特別報告者(Mr. Marzuki Darusman, Special Rapporteur on the Situation of Human Rights in the DPRK)が岸田文雄外務大臣を表敬したところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭,岸田大臣から,本年をもって6年間に及ぶ特別報告者としての任期を終える同報告者に対し,拉致問題を始めとする北朝鮮の人権状況の改善に向けた,これまでの活動に謝意を表明するとともに,同報告者の提言が拉致問題の解決に向け,北朝鮮の具体的な行動を強く促すものとなることにつき,期待を表明しました。
2 マルズキ特別報告者からは,北朝鮮における人権侵害に関する国連調査委員会(COI)及び同報告者に対する日本政府のこれまでの協力に謝意を表明するとともに,この5年間の成果は,北朝鮮の人権状況が安全保障に関わる問題として扱われることになったことであると述べつつ,北朝鮮に圧力をかけるための具体的な行動が必要だとの発言がありました。
(参考)
国連北朝鮮人権状況特別報告者とは,人権理事会の決議に基づいて任命され,北朝鮮の人権状況につき調査を行い,人権理事会及び国連総会に報告する任務を有する独立資格の個人。2010年8月にインドネシア出身で元同国検事総長のマルズキ・ダルスマン氏が任命された。