報道発表
「質の高いインフラの推進に関するセミナー」の開催(結果)
平成30年4月12日


- 本12日,都内において,質の高いインフラの推進に関するセミナーが開催されました。このセミナーには,スピーカー・パネリストのほか,在京外交団,駐日国際機関,民間企業,シンクタンク等から約160名が参加しました。
- 冒頭挨拶では,アンヘル・グリア経済協力開発機構(OECD)事務総長から,質の高いインフラ推進のための日本とOECD開発センターの協力やOECDの横断的取組等を紹介した上で,質の高いインフラは持続可能で包摂的な社会に貢献するものである旨述べました。また,堀井巌外務大臣政務官から,膨大な開発需要に応える上での質の高いインフラの重要性を指摘した上で,OECDとの協力を含む日本の取組を紹介し,質の高いインフラの「国際スタンダード」に関する国際的認識を確立することの重要性につき発信しました「ステートメント(日本語(PDF)
)」。また,訪日中のマーク・フィールド英外務閣外大臣もゲストスピーカーとして質の高いインフラ概念を支持する旨挨拶しました。
- 続くパネル討論では,吉野直行アジア開発銀行研究所(ADBI)所長がモデレーターを務め,薗浦健太郎内閣総理大臣補佐官から,質の高いインフラの概念の国際的な普及の重要性について触れた上で,その構成要素として,「日メコン連結性イニシアティブ」等の例をあげつつ,G7伊勢志摩原則のほか,連結性の強化,開放性の確保,被援助国の財政健全性,効果的な資金動員等の重要性について述べるとともに,質の高いインフラの概念の普及を目的として日本が任意拠出を行ったOECD開発センターに対する期待を表明しました「ステートメント(英語(PDF)
)/プレゼンテーション(英語(PDF)
)」。また,上田奈生子OECD開発センター次長,アンドレ・ラブールOECD金融企業局参事官・G20シェルパ特別顧問,スブラマニアム・ジャイシャンカル前インド外務次官,ロランド・ツンパラン・フィリピン国家経済開発庁次官,ロバート・ギルド・アジア開発銀行(ADB)持続可能な開発・気候変動担当上席部長,ジャン・ピン・ティア・アジアインフラ投資銀行(AIIB)首席エコノミストがパネリストとして参加し,それぞれの機関・政府による質の高いインフラに関する取組を紹介した上で,質を確保しつつインフラを整備していくことの重要性について述べました。
- 最後に,ガブリエラ・ラモスOECD事務総長首席補佐官から,閉会挨拶を行いました。