報道発表
河野外務大臣とグリア経済協力開発機構事務総長との会談
平成30年4月12日
本12日,午後5時10分から約50分間,河野太郎外務大臣は,訪日中のアンヘル・グリア経済協力開発機構(OECD)事務総長(Mr. Angel Gurria, Secretary General of the OECD)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
- 河野大臣から,自由貿易の旗手として,引き続き貿易・投資を促進していく旨述べたほか,「我が国の経済外交2018」へのグリア事務総長の特別寄稿に謝意を表明しました。これに対し,グリア事務総長から,TPP11が署名されたことにも触れつつ,世界で不確実性が高まる中で,日本の時宜を得たリーダーシップの重要性を強調しました。
- グリア事務総長から,今回の訪日に合わせOECDが作成した対日政策提言集が手交されました。これに対し,河野大臣から,OECDによるアベノミクスへの継続的な支持への謝意が表明されました。
- また,両者は,日本が議長国を務める2019年G20に向けて協力していくことで一致しました。グリア事務総長からは,質の高いインフラ,過剰生産能力問題への対応,デジタル経済,租税等に言及しつつ,OECDとして協力していきたい旨の発言がありました。
- さらに,グリア事務総長から,OECD東南アジア地域プログラム(SEARP)への日本の継続的な支援に謝意が表明され,両者は,本年3月のSEARP閣僚会合の成果にも触れつつ,SEARPに引き続きコミットしていくことで一致しました。また,両者は,将来的な東南アジアのOECD加盟に関して,意見交換を行いました。
[参考1]「我が国の経済外交2018」
外務省経済局が編著という形で,経済外交に関する様々な取組を包括的に取り上げた書籍。2018年版では,グリアOECD事務総長が,包摂的なグローバル化をテーマに特別寄稿。
[参考2]OECD東南アジア地域プログラム(SEARP)
日本のOECD加盟50周年を迎えた2014年に安倍総理が立ち上げた,OECDの東南アジアへのアウトリーチ・プログラム。本年3月8日及び9日に,東京で,閣僚会合を開催し,河野大臣が閣僚フォーラムに出席。