外務大臣談話
国際民間航空機関(ICAO)理事会議長選挙・大沼俊之ICAO代表部大使の当選について(外務大臣談話)
令和7年11月27日
- 11月27日(現地時間11月26日)、モントリオールで国際民間航空機関(ICAO)理事会議長選挙が実施され、我が国の候補である大沼俊之ICAO日本政府代表部特命全権大使が選出されたことを心から歓迎します。
- アジア大洋州地域からの理事会議長選出は、ICAO創設以来初めてであり、大沼大使の選出は、ICAOの約80年の歴史における重要な一歩です。
- また、大沼大使の理事会議長選出により、日本人の国連専門機関の現職の長は、万国郵便連合(UPU)の目時政彦国際事務局長と合わせ2人となります。日本の人材が、国際機関の長として活躍することは、国際社会のルール形成における日本の存在感を高める観点からも極めて重要です。
- 今回の大沼大使の当選は、航空政策に精通した法律の専門家として30年以上の経験を有する大沼大使の資質及び日本によるこれまでの取組に対する国際社会からの高い評価の表れであると考えます。今後とも、日本政府はICAOと連携しながら、国際民間航空分野での国際基準の確立・実施に向けて積極的に貢献していきます。
(参考)国際民間航空機関(ICAO: International Civil Aviation Organization)
国際民間航空の安全かつ整然とした発展、国際航空運送業務の確立及び健全・経済的な運営のための国際協力を主たる目的とし、1944年に採択された国際民間航空条約(通称シカゴ条約)に基づき設置された国連専門機関。現在193か国・地域が加盟(日本は1953年10月に加盟)。本部はカナダのモントリオールに所在。理事会議長はICAOの長。

