外務大臣談話
イスラエル・パレスチナ武装勢力間の衝突について (外務大臣談話)
令和5年10月8日
- 10月7日、ハマスを含むパレスチナ武装勢力が、ガザ地区からイスラエルに向けて多数のロケット弾を発射し、イスラエル領内に越境攻撃を行い、多数の死傷者が発生しました。罪のない一般市民に多大な被害が出ており、我が国は、これを強く非難します。犠牲者の御遺族に対し哀悼の意を表し、負傷者の方々に心からお見舞い申し上げます。
- また、一般の市民を含む多数の方々がハマス等により誘拐されたと報じられており、これを強く非難するとともに、早期の解放を強く求めます。
- 一方、イスラエル国防軍の攻撃によりガザ地区において多数の死傷者が出ていることを深刻に憂慮します。
- 我が国は、これ以上の被害が生じないよう全ての当事者に最大限の自制を改めて求めます。
- 我が国としては、引き続き、在留邦人の安全確保に万全を期していくとともに、イスラエル、パレスチナ双方への働きかけを強化し、国際社会とも連携しつつ、事態の早期沈静化に向けて尽力していきます。
(参考)概要
10月7日(現地時間)、パレスチナ武装勢力(ハマス及びイスラム聖戦(PIJ))が、イスラエルに向けてロケット弾を多数発射し、テルアビブ市やアシュケロン市等に着弾。また、イスラエルのスデロット市等にガザ地区から武装した戦闘員が侵入し、イスラエル国防軍と交戦した。報道によれば、イスラエル側は少なくとも250名死亡、1,590名以上負傷、パレスチナ側は少なくとも230名死亡、約1,700名負傷(現地時間8日未明時点)。イスラエル国防軍は、ガザ地区への空爆を実施し、予備役を招集。ネタニヤフ首相は「戦争状態」を宣言した。