外務大臣談話
我が国核兵器廃絶決議案の国連総会第一委員会における採択について
(外務大臣談話)
令和元年11月2日
1 本2日(現地時間1日),ニューヨークにおいて,我が国が国連総会第一委員会に提出した,核兵器廃絶決議案(「核兵器のない世界に向けた共同行動の指針と未来志向の対話」)(PDF)が,148か国の支持(56か国の共同提案国を含む)を得て採択されました。今後,この決議案は,12月初旬に国連総会本会議において採決にかけられる予定です。
2 本年の決議案では,核兵器の究極的な廃絶へのコミットメントを再確認しています。また,2020年の核兵器不拡散条約(NPT)運用検討会議を見据えつつ,NPT体制の維持・強化に向け,核軍縮において国際社会が一致して直ちに取り組むべき行動の指針と未来志向の対話の重要性を強調しています。
3 我が国としては,この決議案を通じ,2020年NPT運用検討会議に貢献していく考えです。その観点から,この決議案が,核兵器国や核兵器禁止条約を支持する国を含む,様々な立場の国々の支持を得て採択されたことを心強く思います。
4 我が国は,引き続き,核兵器のない世界の実現に向けて一歩ずつ着実に前進すべく,粘り強く各国間の橋渡しと,共通基盤の構築のための努力を重ねていく考えです。
[参考]今回の決議案に対する採択結果
- 賛成:148
- 反対:4(北朝鮮,中国,ロシア,シリア)
- 棄権:26