外務大臣談話

令和2年11月4日

1 11月4日(現地時間3日)、ニューヨークにおいて、我が国が国連総会第一委員会に提出した、核兵器廃絶決議案(「核兵器のない世界に向けた共同行動の指針と未来志向の対話」)(PDF)別ウィンドウで開くが、139か国の支持を得て採択されました。今後、この決議案は、12月上旬に国連総会本会議において採決にかけられる予定です。

2 核兵器不拡散条約(NPT)発効から50年、広島・長崎への原爆投下から75年の節目の年に当たる本年の決議案では、核兵器の究極的な廃絶へのコミットメントを再確認し、NPT体制の維持・強化に向け、核軍縮において取り組むべき具体的な行動を提示するとともに、未来志向の対話の重要性を強調しています。

3 我が国は、この決議案を通じ、第10回NPT運用検討会議の意義ある成果に貢献していく考えです。その観点から、この決議案が、核兵器国である米国、英国を始めとする様々な立場の国々の支持を得て採択されたことは、第10回NPT運用検討会議における合意の形成に向け、大きな意義があると考えます。

4 我が国は、引き続き、核兵器のない世界の実現に向けて着実に前進すべく、粘り強く、各国間の橋渡しのための努力を重ねていく考えです。

[参考]今回の決議案に対する採択結果

  • 賛成:139
  • 反対:5(中国、北朝鮮、ロシア、シリア、ジンバブエ)
  • 棄権:33

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