外務報道官談話

平成30年11月16日

1 我が国は,11月14日(ニューヨーク時間),国連安全保障理事会が,エリトリアに対する制裁措置の解除を決定する決議第2444号を全会一致で採択したことを歓迎します。

2 我が国は,本件決議の採択が,アフリカの角地域の更なる平和と安定の進展に寄与し,特に行方不明となっているジブチ兵士の問題やエリトリアとジブチ間の国境紛争の解決につながることを期待します。また,我が国は,両国の関係が正常化に向けて進展することを期待します。

3 我が国は,アフリカの角地域の平和と安定のため,関係諸国による取組を引き続き支援していく考えです。

[参考]アフリカの角地域における動向(以下,現地時間)
(1)2018年7月9日,イサイアス・エリトリア大統領及びエリトリア訪問中のアビィ・エチオピア首相が,「平和及び友好関係に関する共同宣言(Joint Declaration of Peace and Friendship)」に署名し,20年ぶりに外交関係を再開。

(2)7月30日,イサイアス・エリトリア大統領及びエリトリア訪問中のファルマージョ・ソマリア大統領が,外交関係樹立に関する共同宣言を発表。

(3)9月5日,エリトリアにおいてエチオピア,ソマリア及びエリトリアの三首脳間で「包括的協力に関する共同宣言(Joint Declaration on Comprehensive Cooperation)」に署名。

(4)9月6日,エチオピア,ソマリア及びエリトリアの外相がジブチを訪問し,ゲレ大統領及びユスフ外相と会談。ユスフ・ジブチ外相及びオスマン・エリトリア外相が記者会見を行い,両国の二国間関係が強化されること等を表明。また,9月17日,サウジアラビアにおいて,イサイアス・エリトリア大統領及びゲレ・ジブチ大統領が,両国間の国交正常化に向けた会談を行った。

(5)11月14日(ニューヨーク時間),国連安保理は,アフリカの角地域での歴史的な進展を背景として,対エリトリア制裁を解除することを決定。今回解除された制裁措置は,武器禁輸,渡航禁止,資金凍結及び対象を特定した制裁。


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