外務大臣談話
イラクにおける新政府の発足について
(外務大臣談話)
平成30年10月25日
1 本25日(現地時間),アーデル・アブドルマハディー・イラク共和国首相候補(Dr. Adel Abdul-Mahdi)が国民議会に提出した閣僚名簿のうち14閣僚が承認され,アブドルマハディー首相を首班とする新内閣が発足しました。
2 我が国は,新政府が発足したことを歓迎するとともに,これまでのイラク国内の各政治勢力の努力を高く評価します。そして,我が国は,残る閣僚ポストの任命が早期に実施されること,及び,イラク新政府及び国民が,宗教・民族の相違を乗り越えて,治安の安定と経済復興を推し進めていくことを期待します。
3 我が国は,今後,新政府との間で,二国間関係の更なる増進や中東地域の諸問題への対処に向けて協力していく考えです。
[参考]イラク新政府の発足
(1)10月25日(現地時間),国民議会(前日24日午後8時から開会)は,アブドルマハディー首相候補が提出した閣僚名簿(首相を除く22名)のうち14閣僚(外相,石油相,財務相,通信相,建設・住宅相,貿易相,農業相,青年・スポーツ相,保健・環境相,産業・鉱物資源相,労働・社会問題相,電力相,水資源相,運輸相)を承認,その後,アブドルマハディー首相候補及び14閣僚は就任宣誓を行い,正式にアブドルマハディー首相を首班とするイラク新内閣が発足した。残る閣僚(国防相,内相他)は11月6日の国会審議で信任に付される予定。
(2)アブドルマハディー首相候補は10月2日にサーレハ大統領から組閣指示を受けてから諸政治勢力と協議を実施,また,10月9日から11日の期間に閣僚ポストへの一般公募も実施し,約1万5千人が応募していた(約600人が初期選考通過)。