談話
ガザ情勢の悪化と我が国の支援について(外務報道官談話)
平成26年7月25日
1 7月24日,ガザ住民の避難所となっている国連運営の学校において,多数の子どもを含む多くの死傷者が発生したことは大変遺憾です。このような事態は繰り返されるべきではありません。改めて全ての関係当事者に自制を求めます。
2 今般の事案を含むガザ情勢の悪化を受け,我が国は,イスラエルとガザ地区の武装勢力の衝突に伴い被害を受けたパレスチナ人に対する支援として,550万ドルの緊急無償資金協力を実施することとしました。今後,国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)及び国連児童基金(UNICEF)と協力しながら,食料,医薬品等を含む救援物資の供与,及び水,衛生等分野への支援を早急に実施する予定です。
3 我が国は,無辜の一般市民に痛ましい犠牲が出ないよう,全ての当事者に対し,過剰な力の行使を控え,早急に停戦するよう改めて強く求めます。そして我が国は,引き続き国際社会と連携しつつ,停戦合意に向けて尽力する考えです。
【参考】最近のガザ情勢
(1)6月以降,ガザ地区からイスラエル領内に向けたロケット弾が散発的に発射されたのに対し,イスラエル国防軍(IDF)がガザ地区に対して断続的に空爆を実施。
(2)7月8日未明からIDFはガザ地区に対し,大規模な空爆を実施。同月17日からは地上作戦を開始。これまでに死者数は800名以上,負傷者は4,600名以上に上る。
(3)同月24日には,ガザ住民の避難所となっている国連運営の学校において,多数の子どもを含む少なくとも16名が死亡,200人が負傷する事案が発生。