ポップカルチャー外交
第8回国際漫画賞授賞式の開催
平成27年3月18日
- 2月12日(木曜日),飯倉公館で,第8回国際漫画賞授賞式が開催されました。授賞式では,最優秀賞1作品および優秀賞3作品に対して,実行委員長である岸田文雄外務大臣の代理として薗浦健太郎外務政務官から賞状が,里中満智子審査委員長からトロフィーが授与されました。
- 主催者挨拶で,薗浦健太郎外務政務官は,「日本の魅力の中でも,マンガをはじめとする日本のポップカルチャーは世界に強く訴える力を持つ文化です。また,多種多様で奥の深い日本文化への親しみやすい『入口』であり,『日本ファン』を増やすことを通じて日本外交を強固に支えている重要なアセットといえます」と述べました。
- また,里中満智子審査委員長が講評を行い,その中で「同じマンガを世界中の人が同時に読むことが出来れば,物語を通して相手の文化を知り理解することが出来ると思う。マンガが世界中の人の絆を深める役割を果たせればよいと思います」と述べました。
- 最優秀賞を受賞したナンバラル・エルデネバヤル氏(モンゴル)はスピーチの中で,「この『ボンバルダイ』はモンゴルの子供達だけでなく,日々自然から離れ,技術の虫となりつつあるこの世界の何百万人の子供達のために作ったものです。マンガの豊かな伝統を有する日本の経験から学び続け,モンゴルでマンガという芸術を一層発展させていきたいと強く思っている」と受賞の喜びを語りました。
- 授賞式は,審査委員の倉田よしみ氏,志賀公江氏,廣田晃氏,藤田力氏,実行委員の片寄聰氏,白石さや氏,杉山恒太郎氏,安藤裕康(独)国際交流基金理事長,そして,サンフランシスコから来日したフレデリック・L・ショット氏をはじめ,著名な漫画家,出版関係者,文化関係者等が多数出席し,授賞式後に続いて行われたレセプションでは,受賞者との交流が行われました。
- 受賞者は,(独)国際交流基金の招聘プログラムで来日し,授賞式への出席のほか,出版社,アニメーションスタジオ,漫画関係ミュージアムなど日本滞在を満喫しました。