アメリカ合衆国
カーター米国防長官による安倍総理大臣表敬
本8日午後5時45分から約30分間,安倍晋三内閣総理大臣は,訪日中のアシュトン・カーター米国防長官(The Honorable Ashton Carter, Secretary of Defense of the United States of America)の表敬を受けたところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭,安倍総理大臣から,訪日を歓迎する,カーター長官の今次訪日は,オバマ大統領の進めるアジア重視政策を体現するものである旨述べるとともに,現在,安保法制の整備,ガイドライン見直しの双方を精力的に進めており,同盟の抑止力を強化したい,今月末の訪米における首脳会談,上下両院合同会議での演説を楽しみにしており,自由,民主主義,基本的人権,法の支配などの基本的価値を共有する日米両国が地域や世界の平和と繁栄に主導的な役割を果たしていくとのメッセージを発信していきたい旨述べました。
2 これに対し,カーター長官からは,オバマ大統領は安倍総理大臣の訪米を非常に楽しみにしている,ガイドラインの見直しは日米同盟に歴史的な機会をもたらすものであり,見直しの完了を心待ちにしている旨の発言があるとともに,安保法制を始めとする安倍総理大臣のリーダーシップに対し,謝意が示されました。さらに双方は,尖閣諸島への日米安保条約の適用を含む米国の我が国に対する防衛コミットメントを再確認しました。
3 また,安倍総理大臣から,普天間飛行場の移設を始めとする在日米軍再編について今後とも確固たる決意の下で進めていく旨述べるとともに,西普天間住宅地区の返還は大変意義深いものである旨述べつつ,沖縄の負担軽減につき,米国の協力を引き続き求めました。これに対し,カーター長官から,日米両国が引き続き緊密に協力すべく,自分としても役割を果たしていきたい旨発言がありました。
4 その他,双方は,中国,朝鮮半島等の地域情勢,グローバルな協力についても意見交換を行いました。
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