報道発表

岸田外務大臣とカーター米国防長官とのワーキング・ランチ

平成27年4月8日
岸田外務大臣とカーター米国防長官とのワーキング・ランチ1

 本8日午後0時40分から約60分間,岸田文雄外務大臣は,訪日中のアシュトン・カーター米国防長官(The Honorable Ashton Carter, Secretary of Defense of the United States of America)とワーキング・ランチを行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭,岸田大臣から,カーター長官の国防長官として初の訪日を歓迎しつつ,今次訪日は,4月6日にカーター長官がアリゾナ州で行った演説と相まって,カーター長官のアジア重視の姿勢を示すものであるとともに,日米同盟強化にとって時宜を得たものである旨述べました。

2 また,岸田大臣から,アジア太平洋地域の安全保障環境が一層厳しさを増す中,日米防衛協力のための指針(ガイドライン)の見直し等を通じ,同盟の強化に取り組んでいきたい旨述べました。カーター長官からは,日米同盟の重要性につき賛意が示され,双方は,新ガイドラインの策定の完了に向けて,引き続き精力的に作業を進めていくことで一致しました。さらに,双方は,尖閣諸島への日米安保条約の適用を含む米国の我が国に対する防衛コミットメントを再確認し,また,今月末の日米首脳会談の機会も活用し,日米同盟を一層強化していくことで一致しました。

3 また,岸田大臣から,普天間飛行場の移設や在沖縄海兵隊のグアム移転を始めとする在日米軍再編について,現行の日米合意に従って強い決意で進めていく旨述べるとともに,沖縄の負担軽減が引き続き日本政府の優先課題であることを説明した上で,沖縄の負担軽減について,米側の協力を要請しました。これに対し,カーター長官から,在日米軍再編の着実な実施や沖縄の負担軽減について,引き続き協力していく旨の発言がありました。また,双方は,日米地位協定の環境補足協定の早期署名に向けて協力していくことで一致しました。

4 その他,双方は,中国や朝鮮半島等の地域情勢に関して意見交換を行いました。双方は,アジア太平洋地域の平和と安定に向けて,東シナ海等における力による現状変更の試みには明確に反対し,日米が引き続き緊密に連携していくことで一致しました。


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