アメリカ合衆国
日米外相会談


日本時間18日午前1時40分頃(現地時間17日午前11時40分頃)から約35分間,岸田文雄外務大臣は,ジョン・ケリー米国国務長官と日米外相会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭・日米関係
ケリー長官の任期も残り2か月と迫る中,日米の目前には待ったなしの課題がますます多いとの認識を共有し,地域・国際社会の平和と繁栄に向けて日米同盟を更に強化していくことを確認しました。
同時に,岸田大臣から,今回が国務長官としての最後の会談になるかもしれないが,G7外相会合の成功やオバマ大統領の広島訪問を始め,日米同盟がこれまでにない高みにあることはケリー長官のおかげであり,この4年間の協力を基に,引き続き日米同盟を強化していくとの決意を伝えました。
これに対し、ケリー長官からは,この4年間に至る協力の軌跡を誇りに思う,これからも友人として付き合っていきたい旨の発言がありました。
また,ケリー長官より,安倍総理とトランプ次期大統領との会談を注目しており,よい会談になることを期待している旨の発言がありました。これに対し,岸田大臣より,日本外交にとって日米同盟は基軸であり,この重要性は変わらない,会談においては日米関係の重要性について一致したいと考えている旨述べました。
2 TPP
岸田大臣から,日本はTPP協定の今国会での承認に向け,引き続き全力を尽くす旨述べつつ,自由貿易の流れを逆行させないためにも、米国による早期承認が重要である旨発言したところ,ケリー長官からは、我々は諦めていない旨述べつつ、米経済界はTPPを強く支持・期待している旨の説明がありました。
3 アジア太平洋地域情勢
両者は,北朝鮮情勢について意見交換し,岸田大臣からは米国の安保理決議の採択に向けた努力を高く評価している旨述べ,両者は引き続き,日米間で緊密に連携していくことで一致しました。