安倍総理大臣

平成26年2月20日
(写真提供:内閣広報室)
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 2月19日(水曜日)午後6時5分から約30分間,安倍晋三内閣総理大臣は,公賓として来日中のサルマン・ビン・アブドルアジーズ・アール・サウード皇太子(H.R.H. Prince Salman bin Abdulaziz Al Saud, Crown Prince of the Kingdom of Saudi Arabia)と首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおり。会談後,両首脳は,両国間での投資促進に関するサウジアラビア総合投資院(SAGIA)と中東協力センター(JCCME)間の協力覚書等の署名に立ち会い,その後,安倍総理大臣は,同皇太子を招いて晩餐会を開催した。(署名案件リスト(PDF)PDF

1 冒頭

 安倍総理から,昨年のサウジ訪問時に温かい歓迎を受けたことに謝意を表しつつ,サルマン皇太子をお迎えし会談できることを喜ばしく思う旨述べ,幅広い分野で「包括的パートナーシップ」を一層強化したい旨発言した。これに対しサルマン皇太子より,日本という友好国を訪問することができ嬉しく思う,様々な分野で日本との協力を深化させていきたい旨述べた。

2 政治・安全保障

 安倍総理から,国際協調主義に基づく積極的平和主義の下,日本は中東地域を含む国際社会の平和と安定にこれまで以上に積極的に寄与していくとの考えを述べ,中東の大国であり地域の平和と安定の要であるサウジとの連携を深めるため,安全保障分野での対話や防衛交流の促進,両国NSC間での対話開始,若手外交官交流及び外交分野での有識者対話促進等を行っていく旨を発言した。これに対しサルマン皇太子より,総理の発言へ賛意を示しつつ,両国間の若手外交官,有識者,ビジネス関係者の交流,相互訪問が欠かせない旨述べ,日本が国際社会で積極的な役割を果たすことへの期待が表明された。

3 経済

 安倍総理から,石油の安定供給への謝意や,石油市場の安定に向けた役割への期待を表明したほか,省エネ専門家派遣等のエネルギー協力進展を歓迎したのに対し,サルマン皇太子より,石油の安定供給を約束する旨述べた。また,双方は,原子力の平和利用の分野で協力していくことで一致した。
 日本産食品に対する輸入規制に関しては,安倍総理から,緩和・撤廃に向けた進展を期待する旨述べたのに対し,サルマン皇太子より,専門家による議論を行っていきたい旨述べた。
 以上に加え,安倍総理から,インフラ,産業多角化,人材育成及び投資促進分野でも協力を強化したい旨述べた他,日本国民に対するサウジ入国査証の円滑な発給を働きかけた。

4 地域情勢及び国際場裡における協力

 双方は,中東地域情勢,アジア情勢,更には国際社会の諸問題について意見交換を行った。


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