イラン・イスラム共和国

令和元年12月20日
(写真1)ローハニ・イラン・イスラム共和国大統領を出迎える安倍総理大臣(写真提供:内閣広報室) ローハニ・イラン・イスラム共和国大統領
を出迎える安倍総理大臣
(写真提供:内閣広報室)
(写真2)ローハニ・イラン・イスラム共和国大統領を出迎える安倍総理大臣(写真提供:内閣広報室) ローハニ・イラン・イスラム共和国大統領
を出迎える安倍総理大臣
(写真提供:内閣広報室)
(写真3)ローハニ・イラン・イスラム共和国大統領を出迎える安倍総理大臣(写真提供:内閣広報室) ローハニ・イラン・イスラム共和国大統領
を出迎える安倍総理大臣
(写真提供:内閣広報室)

 12月20日,安倍晋三内閣総理大臣は,訪日中のローハニ・イラン大統領と日イラン首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおりです(少人数会合:18時00分から約80分間,拡大会合:19時30分から約50分間,ワーキングディナー:20時30分から約50分間)。

  • (写真4)儀じょう隊による栄誉礼及び儀じょう1(写真提供:内閣広報室)
    儀じょう隊による栄誉礼及び儀じょう
    (写真提供:内閣広報室)
  • (写真5)儀じょう隊による栄誉礼及び儀じょう2(写真提供:内閣広報室)
    儀じょう隊による栄誉礼及び儀じょう
    (写真提供:内閣広報室)
  • (写真6)儀じょう隊による栄誉礼及び儀じょう3(写真提供:内閣広報室)
    儀じょう隊による栄誉礼及び儀じょう
    (写真提供:内閣広報室)

1 冒頭,安倍総理から,本年6月のイラン訪問の答礼として,また,イランの大統領として19年ぶりに訪日されたことに歓迎する,日イラン外交関係樹立90周年の今年,首脳間で緊密に意思疎通できていることを嬉しく思う旨の発言がありました。
 これに対し,ローハニ大統領から,日本を訪問できて光栄であるとして日本側の歓迎に対して謝意が伝えられました。

  • (写真7)日・イラン首脳会談1(写真提供:内閣広報室)
    日・イラン首脳会談
    (写真提供:内閣広報室)
  • (写真8)日・イラン首脳会談2(写真提供:内閣広報室)
    日・イラン首脳会談
    (写真提供:内閣広報室)
  • (写真9)日・イラン首脳会談3(写真提供:内閣広報室)
    日・イラン首脳会談
    (写真提供:内閣広報室)

2 安倍総理から,中東地域における緊張の高まりが継続していることについて深刻な懸念を伝え,日本として,中東地域における緊張緩和及び情勢の安定化に向けて粘り強い外交努力を継続する旨述べました。
 これに対し,ローハニ大統領から,イランとしても地域の平和と安定を望んでいる旨述べるとともに,日本の外交努力を高く評価する,引き続き日本と緊密に連携していきたい旨の発言がありました。

3 安倍総理から,イランによる一連の核合意の履行停止措置について深刻な懸念を伝え,核合意を損なう措置を控えるよう強く求めました。また,IAEAとの協力の重要性を強調しました。
 これに対し,ローハニ大統領から,イランとしても核合意の維持の重要性について述べた上で,イランの立場について説明がありました。

4 安倍総理から,我が国に関係する船舶の安全確保のための独自の取り組みを行っていくとの考え方のもと、情報収集態勢を強化するために自衛隊のアセットの活用に関する具体的な検討を進めていることについて説明するとともに,船舶の安全な航行確保のために沿岸国としての責任を全うするよう働きかけました。
 これに対し,ローハニ大統領から,イランは,ペルシャ湾地域の緊張緩和に向けた日本の外交努力を評価し,自らのイニシアティブにより航行の安全確保に貢献する日本の意図を理解しており,さらに日本が透明性を持ってイランに本件を説明していることを評価する旨の発言がありました。

5 両首脳は,東アジア及び中東地域を含む地域情勢について意見交換を行いました。安倍総理から,イランには地域の平和と安定に向けて建設的な役割を果たしてほしい旨を述べました。
 また,安倍総理から,イランにおけるデモで多数の死傷者が出たことに憂慮している旨を述べつつ,最大限の自制を求めました。

6 両首脳は,二国間関係についても意見交換を行い,引き続き緊密に意思疎通していくことで一致しました。


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