イラン・イスラム共和国

日・イラン首脳会談

平成28年9月21日

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 9月21日17時40分から約40分間,安倍総理大臣はローハニ大統領(H.E. Dr. Hassan ROUHANI, President, Islamic Republic of Iran)と首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおり。

1 冒頭,ローハニ大統領から国連総会の場で定期的に意見交換ができて喜ばしい,日本との関係の拡大を望んでいる旨述べた。これに対し,安倍総理から,核合意の遵守を評価するとともにその継続を重視しており,本年1月の核合意の「履行の日」以降,様々な分野で地域大国たるイランとの関係が進展していることを歓迎していると述べた。
 また,安倍総理から,イランと国際社会との間の建設的な関係構築が進むよう,国際社会と関与しようとするローハニ大統領に敬意を表する旨述べた。

2 二国間関係に関し,ローハニ大統領から,経済・貿易・投資関係をもっと拡大させたいと口火を切ったのに対して,安倍総理から,日本はイランとの協力強化のため,100億ドルのファイナンスファシリティの設定,投資協定の国会承認,約20年ぶりの円借款となる電力案件の形成等できるだけのことを実施しているとした上で,今後ビジネスを本格化させたいと述べるとともに,イラン側のビジネス環境の整備等更なる努力を働きかけた。
 また,安倍総理から,環境・医療・運輸・原子力安全分野についても,オルミエ湖再生プロジェクトへの拠出,運輸交通当局間のハイレベル協議の実施,原子力安全等に関する研修実施に向けた調整等,着実に協力が進展していると述べた上で,以上を進める全ての基盤が核合意の履行であり,改めて,履行の継続を強く期待する旨伝えた。これに対し,ローハニ大統領は,核合意が履行の日を迎え,制裁が解除されたことで二国間関係を強化する環境が整った,日本との関係を長期的にどのような形で拡大していくかについて共に検討していきたい旨述べた。

3 安倍総理とローハニ大統領は,地域情勢に関しても意見交換を行った。安倍総理からは,北朝鮮との軍事協力の断絶を求め,朝鮮半島非核化のメッセージを共に発信したいと述べるとともに,拉致問題の早期解決への理解と協力を働きかけた。これに対し,ローハニ大統領からは,世界中のいかなる地域でも大量破壊兵器の開発は安定に資さず,非核化のプロセスを支持する,拉致問題はいかなるものでも非人道的であり非難するとの発言があった。
 また安倍総理は,中東情勢について議論する中で,中東地域の安定化に向けたイランの一層建設的な役割とともに,サウジアラビアとの対話を働きかけた。これに対してローハニ大統領からは,イランはISILとの戦いで重要な役割を果たしている,サウジアラビアとの緊張関係は望まないとの発言があった。

4 また,会談の中で,ローハニ大統領から,改めて安倍総理のイラン訪問の招請があったことを受け,安倍総理からは,累次の招請に謝意を述べるとともに,然るべき機会を捉えてイラン訪問を実現したいと述べた。


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