チリ共和国
日・チリ首脳会談

(写真提供:内閣広報室)

(写真提供:内閣広報室)
11月18日9時30分(現地時間)から約30分間,APEC首脳会議出席のためパプアニューギニア・ポートモレスビーを訪問中の安倍晋三内閣総理大臣は,セバスティアン・ピニェラ・チリ共和国大統領(H.E. Dr. Sebastián Piñera, President of the Republic of Chile)との間で首脳会談を行ったところ,概要以下のとおりです。
1 冒頭,安倍総理から,本年3月の大統領就任をお祝いするとともに,チリは基本的価値を共有する戦略的パートナーであり,二国間関係のみならず,国際場裡においても協力関係を深化させたい,また,来年チリが議長を務めるAPECの成功に向けて協力を惜しまない旨述べました。これに対しピニェラ大統領は,日本は,自由貿易の推進,人権,法の支配等の価値を共有し,共通の課題に取り組む極めて重要なパートナーであり,今後一層協力を深めていきたい旨述べつつ,TPP11メンバーであり,自由貿易を推進するチリとして,来年議長を務めるAPECを極めて重視しており,成功に向けて緊密に協力していきたい旨述べました。
2 さらに,安倍総理から,TPP11協定は12月30日に発効予定であり,チリも可能な限り早期に国内手続を完了させることを期待する旨述べました。これに対しピニェラ大統領から,国内手続の取組を説明しつつ,TPP11の今後の発効を受け,自由貿易の推進において引き続き緊密に連携していきたい旨述べました。
3 両首脳は,今後,双方の共通の関心である科学技術分野や防災分野のみならず,幅広い分野における協力を一層推進することで認識を共有しました。このほか,両首脳は,北朝鮮問題,ベネズエラを含む地域情勢について意見交換を行い,引き続き緊密に連携していくことで一致しました。