ベルギー王国
(Kingdom of Belgium)
ベルギーにある学校を見てみよう!
ベルギーってどんなところ?

西ヨーロッパに位置するベルギーは、面積が日本の約1/12で、九州よりやや小さいです。公用語はオランダ語、フランス語、ドイツ語の3か国語です。
義務教育
ベルギーの義務教育は、就学前教育(幼稚園)の1年間(5~6歳)、初等教育6年間(6~12歳)、中等教育6年間(12歳~18歳)の計13年間です。
オランダ語系イェット・シント=ピーテルス中学・高等学校(Sint-Pieterscollege Jette)
首都ブリュッセルにあるオランダ語系イェット・シント=ピーテルス中学・高等学校は、約700人の生徒が通うカトリック系の公立中等学校(日本でいう中学校・高校)です。ブリュッセルで最古のオランダ語系中等学校で、1950年代にフランス語部門が分かれて別の学校になりました。元々は男子校でしたが1970年代に女子も共に学ぶようになり、地域に根ざした学校として、近隣地区から多くの生徒が通っています。徒歩通学の生徒が多いですが、公共交通機関や車、自転車の生徒もいます。


学校生活とルール
携帯電話禁止などの校則があります。校則を破ると内容に応じて携帯電話の没収、教室の掃除、早朝登校、反省文の提出などの罰則や課題が与えられます。また、学校ではなるべくオランダ語で会話するように指導されていますが、多言語地域であるブリュッセルは母国語ではオランダ語以外を話す生徒が多いため、休み時間になるとフランス語やほかの言語が聞こえてきます。これはほかの学校でも見られる特徴で、先生方も休憩時間まで指導できないのが現実です。


授業の様子
ベルギーでは1年生(日本の中学1年生に相当)から自分の関心分野に沿って授業を選べますが、どの分野を選んでもオランダ語、フランス語、英語は全員必修科目です。ほかにも、ドイツ語、古代ギリシャ語やラテン語を学ぶこともできます。
今回見学した古代ギリシャ語の授業では、神話や文法を学びながら、文化への理解を深めていました。また、2年生(日本の中学2年生に相当)のSTEMクラス(科学・技術・工学・数学を学ぶクラス)では、実験を通じて科学の基礎を学んでいました。
今回取材した5年生(日本の高校2年生に相当)の数学クラスの生徒は、週8時間の集中授業で、アルゴリズム(問題を解決する方法を順番に考えていくこと)など高度な内容に挑戦しています。将来エンジニアを目指す生徒も多くいます。




課外活動:STEMと宇宙プロジェクト
4年生(日本の高校1年生に相当)以上の生徒は、週4回の「SP.Ace」プロジェクト(学校独自の宇宙に関心のある生徒のためのプロジェクト)に参加できます。そのうちの一つに、気象観測気球を空に飛ばし、天気に関する様々なデータを収集する大会があります。この大会はイェット・シント=ピーテルス中学・高等学校がベルギー気象庁と協力して毎年行っているもので、世界中の高校生も参加ができ、和歌山県の高校生も参加したことがあります。
このように、生徒は中等学校生の時から自分の関心のある分野を選び、より専門的に勉強したり課外活動に取り組んだりしています。

生徒会の活動
生徒会は選挙がなく誰でも自由に参加できます。生徒会は学年ごとに分かれた学校行事を企画します。企画される行事には、学園祭やクリスマスマーケットのほか、チャリティーや文化交流イベントなどがあります。
学校にはベルギーのほか、フランス、モロッコ、アルジェリア、コンゴ民主共和国、セネガル、中国など多様な背景を持つ生徒が在籍しており、生徒会が主催する「多文化食卓交流会(世界のいろいろな国の料理をみんなで楽しむ会)」では、生徒達が伝統料理を持参し、様々な料理を分け合ってテーブルを囲み、交流が生まれています。
さらに、生徒の声が学校運営に反映される仕組みが整っています。生徒が抱える困りごとや相談は生徒会で話し合われ、解決方法を探します。例えば、これまでは禁止されていた授業中の水分補給が認められるようになり、また同じ科目が連続しないよう時間割が調整されるなど、生徒会の活動によってよりよい学校生活が実現しています。
学校の様子を見てみよう!