安倍総理大臣
日モンゴル首脳会談、署名式及び総理主催晩餐会



1 日モンゴル首脳会談
本13日午後5時45分から約45分間,安倍晋三内閣総理大臣は,ノロブ・アルタンホヤグ・モンゴル首相と首脳会談を行ったところ,その概要は以下のとおりです。
(1)日モンゴル関係総論
冒頭,安倍総理は訪日を歓迎するとともに,半年のうちに両国首相が相互訪問することは,日モンゴル関係を新たな段階に推し進めるものと述べた上で,本日発出される「共同声明」(PDF)及び「中期行動計画」(PDF)
を通じ,「戦略的パートナーシップ」を更に高いレベルに引き上げ,互恵的・相互補完的な関係を一層強化したい旨述べました。これに対し,アルタンホヤグ首相は,首相就任後の初外遊として今次訪日を重視している,日本側の歓待に感謝する旨述べました。
(2)政治安全保障
安倍総理から,多層的で戦略的な対話や防衛交流を含む各種交流を実施,一層拡大していきたい旨述べ,双方は,両国が地域・国際社会の平和と繁栄に共に貢献することで一致しました。また,安倍総理から,北朝鮮の核・ミサイル開発について,北朝鮮側が諸懸案の解決に向けた真摯な姿勢を示すことが重要である旨述べ,拉致問題に関する我が国の立場について改めて理解を求めました。アルタンホヤグ首相からは,拉致問題に対する日本の立場を支持するとの発言がありました。
(3)経済分野
両首脳は,本年3月に安倍総理から提案した「エルチ・イニシアティブ」につき具体的な進展が見られていることを歓迎するとともに,「中期行動計画」の実施を通じ,投資・ ビジネス環境の整備,モンゴルの持続可能な経済発展への協力を幅広い分野において推進していくことで一致しました。その一環として,両首脳は,経済連携協定(EPA)交渉の早期妥結に向け引き続き精力的に交渉を進めていくことを確認するとともに,鉱物資源開発に関し,安倍総理から日本企業の参画の促進を期待する旨述べ,アルタンホヤグ首相からは,鉱物資源開発についても日本と協力していきたい旨発言がありました。
(4)人的交流
両首脳は,議会間・議員交流や青少年交流といった人的交流を促進することが重要であるとの認識で一致しました。また,アルタンホヤグ首相から,2020年東京オリンピック開催の決定に祝意が表され,安倍総理から謝意を述べました。
2 署名式及び総理主催晩餐会
首脳会談後,「『戦略的パートナーシップ』の強化に関する日本国とモンゴル国との共同声明」への署名式が行われました。この後,日モンゴル関係者を招いた晩餐会が催されました。晩餐会は非常に和やかな雰囲気で行われました。