国連外交

令和6年10月16日
ドミンゲスIMO事務局長と握手をする保坂外務大臣政務官
保坂外務大臣政務官とドミンゲスIMO事務局長との懇談の様子

 10月16日、午前11時45分から約20分間、穂坂泰外務大臣政務官は、アルセニオ・ドミンゲス国際海事機関(IMO)事務局長による表敬を受けたところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、穂坂政務官から、ドミンゲス事務局長の訪日を歓迎し、今次訪日を機に日本とIMOの関係を一層強化していきたい旨述べるとともに、本邦滞在中に官民関係者との有意義な意見交換等を期待する旨発言しました。また、我が国は主要海洋国として、国際海運の脱炭素化に関するIMOの取組を強く支持すると述べました。これに対して、ドミンゲス事務局長は、IMOの活動に対する日本の貢献に感謝する旨述べました。
  2. 続いて、穂坂政務官から、紅海・アデン湾の海洋の安全の確保は喫緊の課題であり、安保理決議に基づくIMOの役割を事務局長のリーダーシップの下で果たしていくことへの期待を表明するとともに、IMOの対応への我が国の支持に言及しました。また、北朝鮮による弾道ミサイル技術を使用した発射は、安保理決議に違反するものであり、北朝鮮に対し、関連安保理決議の遵守を求めるとともに、海上安全の確保のために北朝鮮がIMOの関連規則を遵守するよう、引き続きIMO事務局や関係国と緊密に連携していきたい旨を述べました。これに対し、ドミンゲス事務局長から、日本の外交努力に敬意を表しつつ、IMOは海上航行の安全を阻害するいかなる行為にも断固反対の立場であり、引き続きしっかりと取り組んでいく旨述べるとともに、引き続き、IMOの海上安全航行に関する取組への我が国の協力を期待する旨の発言がありました。
  3. また、穂坂政務官から、IMO事務局における日本人職員の積極的登用の必要性について述べたところ、ドミンゲス事務局長から、日本の有能な人材がIMO関連会合における議論に貢献していることを評価しつつ、優秀な日本人職員からの多くの応募を歓迎したい旨述べました。
  4. 両者は、日本とIMOの協力関係を一層深化させるべく取り組んでいくことを確認しました。
(参考)ドミンゲス事務局長の略歴

 1970年生まれ。IMOパナマ常駐代表、IMO海洋環境部長を経て、2024年1月から現職(任期は2027年12月まで。)。


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