難民
安倍総理の難民及び移民に関する国連サミット出席
平成28年9月19日

1 本会合は,潘基文国連事務総長の呼びかけで開催され,我が国を含む国連加盟国の首脳及び閣僚等が参加したほか,国際社会や市民社会等の代表が出席しました。
2 会議では,国際社会が前例のない規模での難民や移民等の移動に直面する中,グローバルな対応として,難民支援のための人道支援の拠出,難民・移民への人道的な対応と人権の尊重,人道と開発の連携の促進,移民への教育・雇用機会の創出等について議論されました。参加国・機関からは,難民受入れ国に対する寛大な対応への敬意が示されたほか,難民・移民への支援の必要性が強調されました。また,難民・移民の大規模な移動への国際的な責任の分担及び協力をうたう「難民及び移民のためのニューヨーク宣言」の採択とともに,国際移住機関(IOM)と国連の関係強化に関する合意文書への署名が行われました。
3 安倍総理からは,G7伊勢志摩サミットで難民・移民問題への中長期的な取組の重要性を強調する首脳宣言が発出(PDF)されたことを紹介するとともに,日本は,「人間の安全保障」の提唱国として難民問題に積極的に貢献しており,難民への緊急的な人道支援に加えて難民及び受入れコミュニティへの開発支援を並行して実施する「人道支援と開発支援の連携」のアプローチにより,難民・移民問題の解決のために主導的な役割を果たす決意を述べました。そして,2016年から2018年までの3年間で,総額28億ドル規模の難民・移民への人道支援,自立支援及び受入れ国・コミュニティ支援を行うことを表明しました。