科学技術

令和7年5月16日
第10回STIフォーラムの様子 (出典:UNTV)
小谷理化学研究所領域総括(外務大臣次席科学技術顧問) (出典:UNTV)

 5月7日~8日、国連本部にて、第10回SDGsのための科学技術イノベーション(STI)に関するマルチ・ステークホルダー・フォーラム(以下、STIフォーラム)が開催されたところ、概要は以下のとおりです。

  1. 今次フォーラムでは、公式セッションに大学教授、研究者、技術者、国際機関、市民団体、企業など多様なステークホルダーが登壇し、多数のサイドイベントも開催されました。モロッコのオマール・ヒラレ国連大使兼常駐代表とフィンランドのエリナ・カルク国連大使兼常駐代表の二人が共同議長を務め、全体の議論をリードしました。
  2. 今次フォーラムのテーマは、「2030アジェンダと誰一人取り残さないSDGsのための持続可能で、包括的で、科学的根拠に基づく科学技術ソリューションとイノベーションの推進(Advancing sustainable, inclusive, and evidence-based, science and technology solutions and innovations for the 2030 Agenda and its SDGs for leaving no one behind)」であり、特にゴール3(健康と福祉)、5(ジェンダー)、8(経済成長と雇用)、14(海洋)及び17(パートナーシップ)を中心としたSDGsの達成に向けたSTIの役割が議論されました。なお、この5つのゴールは本年の持続可能な開発のための国連ハイレベル政治フォーラム(HLPF)でのレビュー対象分野になっています。
  3. 今次フォーラムでは、国連「10人委員会」のメンバーである小谷元子理化学研究所領域総括(外務大臣次席科学技術顧問)がテーマ別セッション4(STIの資金調達及び能力構築の拡大並びに持続可能な開発のための研究インフラの強化)に登壇し、STIに関する日本の取組について紹介しつつ、STI for SDGsロードマップ及びガイドブックを活用し、STI政策と開発計画の整合性の重要性について発言しました。

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