国際保健
岩屋外務大臣によるユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)フレンズグループ 閣僚級会合への出席
令和7年9月26日


現地時間 9 月 26 日午前8時 15 分(日本時間 26 日午後9時 15 分)から約 30 分間、国連総会出席のためニューヨークを訪問中の岩屋毅外務大臣は、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)フレンズグループ閣僚級会合に出席し冒頭挨拶を行ったところ、概要は以下のとおりです。なお、同会合には、岩屋大臣のほか、ラシャ・ダルサリア・ジョージア外務次官(Mr. Lasha Darsalia, Deputy Minister for Foreign Affairs of Georgia)及びピンスダー・チャイナム・タイ外務省国際機関局長(Ms. Pinsuda Jayanam, Director-General of the Department of International Organization, Ministry of Foreign Affairs of Thailand)が UHC フレンズグループの共同議長として出席したほか、テドロス・アダノム WHO 事務局長(Dr. Tedros Adhanom Ghebreyesus, Director-General, World Health Organization)をはじめとする国際機関の長などが出席しました。
- 岩屋外務大臣は、近年、国際保健をはじめとする地球規模課題は極めて厳しい局面にあり、エイズ、結核、マラリアといった三大感染症の脅威は依然として深刻で、新興感染症の発生や非感染性疾患(NCDs)の疾病負荷も増加している旨言及した上で、日本政府は、国際保健を外交の柱の一つに位置付け、人間一人ひとりの生存、生活、尊厳を守り、「人間の安全保障」を実現すべく、UHC の達成に向けた取組を一貫して推進してきた旨述べました。
- また、岩屋大臣は、日本政府は強靱な保健システムの構築に関しては、東南アジアやアフリカ各国の中核医療施設の整備・ネットワーク化や医療分野の人材育成支援を行っていることを紹介し、保健財政の強化に関しては、低・中所得国がドナーからの援助資金への依存を減らし自国資源を最大限に活用する重要性を指摘しました。岩屋大臣は、こうした課題に対処すべく、日本政府は本年、WHO・世界銀行と連携し「UHC ナレッジハブ」の取組を進めるとともに、今後もグローバルヘルスに貢献していく旨述べました。
- 出席者は、これまでの UHC 推進の進捗状況を踏まえ、引き続き UHC 推進のモメンタムの維持・強化を行う必要性や、UHC 達成への取組を加速する重要性につき認識を共有しました。
(参考1)
ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC):すべての人が、効果的で良質な保健医療サービスを負担可能な費用で受けられること。
(参考2)
UHC フレンズグループ:国連総会 UHC ハイレベル会合及び SDG 目標である 2030年までの世界での UHC 達成に向け、国連加盟国における機運を高め理解を深めるため、日本が主導し2018年12月に設置された、国連をベースとした有志国グループ。