ODAと地球規模の課題
キム世界銀行総裁による安倍総理大臣表敬
本14日午前8時40分過ぎから約25分間,安倍晋三内閣総理大臣はジム・ヨン・キム世界銀行総裁(H.E.Dr. Jim Yong Kim, President of the World Bank)の表敬を受けたところ,概要は以下のとおりです(西村康稔内閣官房副長官ほかが同席)。
1 安倍総理大臣から,日本は,国際保健の推進に向けたグローバルなモメンタムを維持・強化すべく,ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の取組を含め,引き続き世界銀行やWHO等と協力していく旨を述べました。また,持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて,世界銀行グループの役割は重要であり,2019年のG20日本サミットやTICAD VIIの成功に向けた世界銀行の貢献に期待している,日本は,世界銀行グループが,昨年合意したIDA(アイダ)第18次増資において,国際保健を重点分野の1つに据えたことを評価しており,同分野への適切な資金配分,また,WHOと緊密に連携することを期待している旨述べました。
2 これに対しキム総裁から,安倍総理大臣のUHCをはじめとするグローバルヘルスにおけるリーダーシップに感謝するとともに,世界銀行はUHCを重視しており,日本やWHOと協力・連携して,IDA第18次増資で掲げた国際保健を含む政策コミットメントを推進したいとした上で,2019年のG20日本サミットやTICADVIIについても日本と協力したい旨述べました。
[参考1]ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)(PDF)
世界中の全ての人が生涯を通じて必要な時に基礎的な保健サービスを負担可能な費用で受けられること。
[参考2]IDA(アイダ)第18次増資
世界銀行の最貧国向け基金である国際開発協会(IDA)は,3年ごとに増資を実施しており,第18次の増資は2016年12月に合意。パンデミックや自然災害への予防・備え・対応の強化が,重点政策として位置づけられた。