国際保健
テドロス・アダノム世界保健機関(WHO)事務局長による菅総理大臣表敬
令和3年7月22日
写真提供:内閣広報室
7月22日、午後2時40分頃から約25分間、菅義偉内閣総理大臣は、来日中のテドロス・アダノム世界保健機関(WHO)事務局長(H.E.Dr.Tedros Adhanom, Director-General, World Health Organization)の表敬を受けたところ、概要は以下のとおりです。
- 菅総理大臣から、テドロス事務局長の来日を歓迎するとともに、世界が新型コロナという大きな困難に直面する中、WHOの中心的役割に敬意を表しました。また、東京オリンピック・パラリンピック競技大会について、大会の感染対策に関するテドロス事務局長の尽力に謝意を表明するとともに、世界が団結し、人類の努力と叡智によって、難局を乗り越えていけることを、日本から世界に発信したい旨述べました。これに対し、テドロス事務局長から、東京大会が開催されることになり大変喜ばしい、日本は新型コロナ対策に最善を尽くしてきた、世界の新型コロナ対応への日本の貢献と長年のUHC(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ)の推進に対する尽力に感謝する旨述べました。
- 菅総理大臣から、日本は国内におけるワクチン接種の加速化に全力を挙げると同時に、世界中でワクチンへの公平なアクセスが確保されることを重視している旨伝え、COVAXワクチン・サミットの共催を始めとする日本のワクチン関連支援について説明しました。これに対し、テドロス事務局長から、日本によるワクチン支援とG7、G20におけるリーダーシップに感謝し、世界全体における新型コロナ収束のために引き続き連携していきたいと述べました。
- さらに、菅総理大臣から、健康危機への対応におけるWHOの役割を重視し、WHOの検証・改革の議論に積極的に貢献していくことを伝えるとともに、世界各国・地域の情報や知見が広く共有されることや新型コロナの起源調査が重要であることを指摘しました。これに対し、テドロス事務局長からは、日本のWHOへの貢献への謝意が述べられました。
- 最後に菅総理大臣から12月に東京栄養サミットを開催する予定であることを伝え、引き続き、双方で保健分野の国際的な取組において連携していくことで一致しました。