ODAと地球規模の課題
ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)に関するイベントの開催(概要)
平成26年4月14日
1. 4月14日、国際連合本部(ニューヨーク)において、我が国とフランスの国連代表部の共催、タイ,ベナン及びチリ政府国連代表部他の後援により、「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の実施と評価に関するイベント」が開催されました。
2. このイベントは、今後国際社会が取組むべき課題であるポスト2015年開発アジェンダの策定に向けて活発な議論が行われている中、保健分野の包括的な概念として提案されている「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)」の考え方について理解を深める目的で開催されました。イベントでは,吉川国連日本政府代表部大使が挨拶し,モンコル・ナ・ソンクラ・タイ元保健大臣ほか各国のハイレベルからUHCに向けた取組が紹介され,また保健分野の国際機関からはUHCの達成を評価する方法が提案され,市民社会及びシンクタンクからUHCの理念を重視する旨発言が行われました。会議には、各国の国連代表部、国際機関、及び市民社会の関係者等が約90名参加しました。
3. UHCは,全ての人が基礎的な保健医療サービスを負担可能な費用で受けられることを指す概念で,人間の安全保障を推進する我が国が重視する衡平性や個人の保護に着目した考え方です。我が国は,昨年5月に発表した国際保健外交戦略で定めたとおり,UHC達成を目指し世界の人々の健康改善に貢献していきます。