報道発表
国際保健外交戦略の策定について
平成25年5月17日
- 本17日,岸田文雄外務大臣は,官邸にて行われた第4回経協インフラ戦略会議において,国際保健外交戦略を提案しました。これを受け,国際的な保健分野の取組を我が国外交の重要課題と位置づけ,世界の健康課題の解決に向けて関係省庁及び官民が一体となって取り組むことを通じ,日本に対する国際社会の信頼を高めていくことが関係閣僚間で決定されました。
- 国際保健外交戦略では,人間の安全保障の理念を具現化する上で不可欠な分野として保健を位置づけ,世界で最も優れた健康長寿社会を達成している日本の優位性を活かし,世界の全ての人が基礎的保健医療サービスを受けられること(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ)を推進することを掲げています。
- この戦略の下で,二国間援助のより効果的な実施,国際機関等が行う取組との戦略的な連携の強化,国内の体制強化と人材育成,アフリカにおけるミレニアム開発目標(MDGs)達成に向けた支援の継続などに取り組みます。この戦略は,産業競争力会議や健康・医療戦略推進会議でも議論されている我が国医療技術・サービスの国際展開と,相互補完的かつ一体的に進めていくものです。