外交政策
TICAD Vにおける国際保健外交戦略の発信
平成25年6月5日
ミレニアム開発目標(MDGs)の達成期限である2015年より先の国際開発目標(ポストMDGs)の在り方について国際社会の議論が進んでいます。
このような中、我が国は、国際保健外交戦略を策定し、第5回アフリカ開発会議(TICADV)において、MDGs目標の達成に向けた更なる取組を進めるとともに、全ての人が基礎的保健医療サービスを受けられること(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ:UHC)の推進に貢献することを発信しました。
(1)安倍総理は、TICAD Vの開会式のオープニング・スピーチ(PDF)において、「民間と政府、まさしくPPPで日本の外交戦略として、UHCを進めたい」「UHCを「ジャパン・ブランド」にしてしまうつもりです」と述べました。また安倍総理は、6月2日に開催された人間の安全保障シンポジウムの冒頭挨拶においても、「安倍外交の重要な課題として国際保健を位置づけることといたしました」と、UHCの推進に貢献していく決意を述べました。
(2)岸田大臣は、TICADVテーマ別会合3「ポストMDGsに向けて」の冒頭挨拶で、国際保健外交戦略を紹介しつつ、多様化する保健ニーズに対処するためにUHCを目指すべきと述べました。
我が国は今後も、この戦略の下で、二国間援助のより効果的な実施、国際機関が行う取組との戦略的な連携、国内の体制強化と人材育成などを通じ、世界の人々の健康に寄与していきます。