国際保健

平成27年12月24日

 12月17日,東京プリンスホテルにおいて,世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)第5次増資準備会合が開催されました。その概要は以下の通りです。

  1. 今次会合は,我が国主催で行われ,我が国からは岸田文雄外務大臣,グローバルファンドからからはハウザー理事長及びダイブル事務局長等が出席すると共に,テドロス・エチオピア外相,ビボー・カナダ国際開発及びフランス語圏相をはじめとする各国閣僚級,チャンWHO事務局長やオショティメインUNFPA事務局長をはじめとする国際機関等の長,ゲイツ・ビル&メリンダゲイツ財団共同議長,各国政府関係者,NGO,研究者,企業関係者等約160名が参加しました。会議では,今日までにグローバルファンドが達成した成果と,2017-19年(第5次増資期間)に求められる活動・必要なリソースに関する議論が行われました。
  2. 会合冒頭,岸田大臣より,欧米以外で初となる増資関連会合への多数の出席者に謝意を述べ,ファンドが今日までに1700万人の命を救ってきたこと,三大感染症対策には強靱且つ包括的で持続的な保健システムの構築・強化とユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の実現が重要であること,脆弱な人々への支援を重視するグローバルファンドの方針は「人間の安全保障」に沿うものとして評価していること,そして来年のG7議長国として,日本が引き続き国際保健に積極的に貢献していく決意である旨挨拶を行いました(全文:和文英文仮訳
  3. 会合では,(1)テーラーメードのパートナーシップを通じた強靱な保健システムの構築,(2)UHCのための持続的な資金,(3)インパクトのためのイノベーション,(4)なぜジェンダー平等の推進が流行終息に不可欠か,をテーマとしたパネルディスカッションの後,第5次増資期間中のリソースニーズに関する活発な議論が行われました。
  • 【各国からの出席者(閣僚級,国際機関等)】
  • テドロス・エチオピア外相
  • ビボー国際開発及びフランス語圏相
  • マチャリア・ケニヤ保健相
  • フォファナ・シエラレオネ保健相
  • ピヤサコン・タイ保健相
  • ファウフィク・ナミビア保健・社会サービス相
  • スブラマニアム・マレーシア保健相
  • モツォアレディ・南アフリカ保健相

  • チャンWHO事務局長
  • オショティメインUNFPA事務局長
  • カロコAUC社会コミッショナー

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