アメリカ合衆国
第3回日米開発対話
平成28年3月11日
- 3月3日から4日まで,第3回日米開発対話(高級実務者レベル)がワシントンDCにおいて開催され,日本側から山田国際協力局長他,米側からリサ・クビスケ国務省経済ビジネス局次官補代理他が出席しました(対話後,共同プレスリリース(英文)(PDF)
を発出。)。今回の対話では,持続可能な開発目標(SDGs),日本が議長を務めるG7,アフリカ開発会議(TICAD),新興ドナー・機関の役割の増大など,幅広い開発課題並びにグローバル及び地域的な課題への対応について議論しました。また,国際保健,インフラ投資,災害対処・救援,世界人道サミットに向けた人道支援分野における連携といった,グローバルな課題の解決に向けた協働についても議論しました。
- 両国は,グローバルな開発問題に関する分野横断的な課題として,ジェンダー及び女性の経済的エンパワーメントの重要性を強調し,具体的な政策の改善を促すため,G7やAPECを始めとする国際的な枠組みを活用していくことで一致しました。また,両国は世界の平和,繁栄,安定を確保するうえで女性が果たす重要な役割について確認し,貧困を削減し,経済成長を促進し,安定した社会を構築する上で女子教育が重要であることを再確認しました。
- 開発対話を通じ,両国の代表は,アジア太平洋地域等における連結性の強化や,アフリカの投資・ビジネス環境の改善,中東・北アフリカ地域における紛争への対応,難民問題への取組,ミャンマー等における民主的政権移行を含む地域の重要な開発課題についても議論を行いました。
(参考)日米開発対話
(1)2013年12月3日,バイデン副大統領の訪日に際し「日米のグローバル協力に関するファクトシート(PDF)」 を発出。協力の焦点として,人道支援・災害救援,開発援助(東南アジア,大洋州,アフリカ,国際保健,ミレニアム開発目標,女性の能力強化)等を挙げ,定期的な高級実務者レベルの「日米開発対話」を新たに立ち上げた。2014年2月20日に第1回日米開発対話を米国・ワシントンDCにて開催。
(2)2014年4月25日,オバマ大統領の訪日に際し発出された「日米共同声明」 においては,日米開発対話を通じて日米が開発協力を拡大している点に言及。同時期に発出された「ファクトシート・日米のグローバル及び地域協力」 では,東南アジアやアフリカ等での具体的連携にも言及した。