アメリカ合衆国
第1回日米開発対話(高級実務者レベル)の開催(概要)
平成26年2月21日
1.2月20日,米国・ワシントンDCにおいて,第1回日米開発対話(高級実務者レベル)が開催されました。この日米開発対話は,昨年12月来日したバイデン米国副大統領が安倍総理を表敬した際に発出された「日米のグローバル協力に関するファクトシート」によって立ち上げが決まったものです。
2.この会議には,和田充広外務省国際協力局審議官のほか,外務省,JICAから関係者が出席し,米国側からは,ジェームス・ズムワルト国務次官補代理,トニー・ピパ国際開発庁長官補代理等が出席しました。
3.今回の会合では,女性の能力強化,人道支援・防災,東南アジア地域,大洋州地域等に関する幅広い開発課題に対する日米協力につき協議を行いました。その中で,2月3日に日本人及び米国人の女性起業家の参加を得て開催されたアフリカ女性起業家支援のシンポジウムの開催を,女性の能力強化に係る日米協力最初の取組として歓迎しました。
4.また,女性の能力強化の分野での協力について,日本政府は,国連安保理決議1325号に基づき,女性・平和・安全保障に関する行動計画の策定を市民社会と協力して進めているところ,右行動計画に関する米国の経験と優良事例の共有を図るため,早期に日米の実務者間での打ち合わせを開催することで一致しました。また,3月6~7日にパプア・ニューギニア(ポートモレスビー)にて,米国が主催する「パプア・ニューギニア女性フォーラム」に対し,日本として,会議の運営や日本の支援スキームについて紹介するブースを出展する等の形で協力する旨を表明しました。
5.今回の会合では,日米開発協力の強化は日米関係の幅を広げ,より多面的で強固な日米関係の構築に寄与するとの認識で一致し,引き続き開発に関する更なる具体的協力を日米間で推進していくことを確認しました。
6.次回の日米開発対話については,来年内の日米双方の都合がつく時期に開催することで合意しました。
(参考1)日米のグローバル協力に関するファクトシート
2013年12月3日,来日したバイデン米国副大統領が安倍総理を表敬した際に発出された。協力の焦点として,人道支援・災害救援,開発援助(東南アジア,大洋州,アフリカ,国際保健,ミレニアム開発目標,女性の能力強化),グローバルな安全保障への貢献(中東へのコミットメント,シリアへのコミットメント,海洋の安全及び海上安全保障)を掲げている。開発援助については,「新しく,定期的な,高級実務者レベルの開発対話を開始」することが記載されている。
(参考2)アフリカ女性起業家支援に関するシンポジウム
2月3日,JICA及び横浜市主催の下,「日本・アフリカ ビジネスウーマン交流 公開シンポジウム」が横浜にて開催され,JICAが日本に招待したアフリカ女性起業家に加え,日本人及び米国人の女性起業家の参加を得て,起業に関する経験や成果の共有を図った。冒頭,岸外務副大臣及びケネディ駐日米国大使がそれぞれ挨拶を行った。