外務省: ポストMDGsサイドイベント「ポスト2015年開発目標に関するハイレベルパネルとの公開対話」評価と概要

国連

ポストMDGsサイドイベント「ポスト2015年開発目標に関するハイレベルパネルとの公開対話」
評価と概要

平成24年9月25日

  • (写真)ポストMDGsサイドイベント「ポスト2015年開発目標に関するハイレベルパネルとの公開対話」評価と概要

 9月25日(火曜日)(ニューヨーク現地時間),我が国は,国連総会の機会をとらえて,玄葉外務大臣の議長の下,ポストMDGs(ミレニアム開発目標)に関するサイドイベントを開催したところ,概要以下のとおり。同イベントには,菅前総理を含むハイレベルパネルのメンバー,各国政府,国際機関,民間,市民社会等から,500名以上が参加した。

1 意義と評価

  1. (1) ミレニアム開発目標(MDGs)の達成期限である2015年が迫る中,MDGsの達成に向けた取組を強化しつつも,その先の国際開発目標(ポストMDGs)について,国際社会は議論を本格化する必要がある。潘基文事務総長が設立した「ポスト2015年開発目標に関するハイレベルパネル」が,本件サイドイベント直後に第1回会合を開催するなど,国連においても,ポストMDGs策定に向けた動きが加速化している。
  2. (2) 本件サイドイベントは,このような国際的潮流の中,貧困削減や持続可能な開発といった多様な開発課題に対応可能なポストMDGsを策定するためには,幅広い関係者の力を結集し,その意見を吸い上げていくことが必要との考えから開催されたものである。ハイレベルパネルと様々な関係者との間の自由な対話を促進することで,ポストMDGsの策定に向けた包摂的なプロセスの実現に貢献することができた
  3. (3) ポストMDGsについては,日本は,非公式な政策対話の場(ポストMDGsコンタクトグループ)を設置して議論を主導してきている。本件サイドイベントでは,コンタクトグループにおける議論の現状も共有することで,ハイレベルパネルの議論の土台を提供するとともに,ポストMDGs策定に向けた国際社会の関心を一層高めることに寄与し,日本のリーダーシップはあらゆる参加者から高く評価された

2 概要

  1. (1) 玄葉外務大臣が議長を務め,クラーク国連開発計画(UNDP)総裁及びモハメッド・ポスト2015年開発計画事務総長特別顧問が開会挨拶を行い,現行MDGs達成に向けた取組及びポスト2015年開発目標に関する国連の取組について述べた。
  2. (2) 続いて,市民社会,研究機関,民間財団,若者の代表から,彼らがポストMDGsに期待する内容を共有した後に,菅前総理を含むハイレベルパネルのメンバーから,ポストMDGs策定に当たって重視する点や,貢献していく上での意気込みを表明した。
  3. (3) 玄葉外務大臣からコンタクトグループの議論の概要を紹介し,(1)簡潔で説得力のある現行MDGsの強みにビルドオンした枠組みを目指すべきこと,(2)成長,環境と持続可能性,防災など新たな課題に対処できる枠組みを目指すべきこと,(3)人間の安全保障,衡平性,持続可能性,強靱性といった理念が指導理念となり得ること,(4)幅広いパートナーシップに根ざした枠組みを策定すべきことについて述べた。これらは,多くの関係者から,良い議論の土台を築くものとして歓迎された。
  4. (4) 菅前総理からは,総理時代に保健や教育に関する開発政策を発表するなどした経験を活かしたいと述べ,現行MDGsの達成に注力し,さらに現行MDGsでは対処が不十分であった点についても今後取り組むべきこと,また理念を示すとともに具体的かつ簡素でわかりやすい目標体系を策定することの重要性に言及した。また,民間セクターや市民社会の経験や意見を踏まえると同時に将来を担う若者の視点にも立つようにして,皆と共にポストMDGsを検討していきたいとの考えを述べた。


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