外交政策
グローバル・テロ対策フォーラム(GCTF)第4回閣僚級会合(概要)


1 9月27日(金曜日)9時から11時50分(日本時間同日22時から24時50分)まで,ニューヨークにおいて,グローバル・テロ対策フォーラム(GCTF:Global Counterterrorism Forum)第4回閣僚級会合が開催され,岸田外務大臣が出席しました。
2 この会合では,ケリー・米国国務長官とダーヴトオール・トルコ外相が共同議長としてそれぞれ開会の辞を述べ,「コミュニティへの働きかけ及び強靱性に関するグローバル基金」の設立についての発表と,3件の成果文書の採択が行われました。
3 続いて,各国の閣僚等からスピーチが行われ、岸田外務大臣は,1月のアルジェリアにおけるテロ事件以降我が国が進めてきた「国際テロ対策の強化」への取組及び第5回アフリカ開発会議(TICAD V)で表明した我が国のサヘル地域への取組等,我が国の貢献を発表したほか,GCTFの活動への支持を表明しました。
【参考】
1 GCTFは,2011年9月,米国のイニシアティブにより創設され,テロ対策に係る新たな多国間の枠組みとして,(ア)実務者間の経験・知見・ベストプラクティスの共有,(イ)法の支配,国境管理,暴力的過激主義対策等の分野におけるキャパシティ・ビルディングの実施等を目的に,テロ対策の政策決定者・実務者が一堂に会して知見を共有する場を提供するもの。組織として,調整委員会,テーマ別・地域別の作業部会,事務局を設置。
2 メンバーは,以下の29か国及びEU。また国連がパートナーとして参加。 アルジェリア,豪州,カナダ,中国,コロンビア,デンマーク,エジプト,EU,フランス,ドイツ,インド,インドネシア,イタリア,日本,ヨルダン,モロッコ,オランダ,ニュージーランド,ナイジェリア,パキスタン,カタール,ロシア,サウジアラビア,南アフリカ,スペイン,スイス,トルコ,UAE,英国,米国
3 本会合において設立が発表された「コミュニティへの働きかけ及び強靱性に関するグローバル基金」は,暴力的過激主義を抑制するため,地域レベル及び市民レベルでの取組を財政的に支えることを目的とする。
4 本会合において採択された3件の成果文書は下記のとおり。
(1)暴力的過激主義対策のためのコミュニティへの働きかけ及びコミュニティ・ポリシングに関するグッド・プラクティス文書
(2)暴力的過激主義対策における多機関アプローチに関するアンカラ文書
(3)テロ事件直後及び刑事手続におけるテロ被害者支援のグッド・プラクティスに関するマドリード文書