2015年版開発協力白書 日本の国際協力

第2節 持続可能な開発のための2030アジェンダの概要と意義

4.終わりに

2030年までに国際社会が達成すべき目標が国連で15年ぶりに採択されたことは、歴史的な出来事です。ニューヨークや日本の各都市をはじめ、世界各地で、2030アジェンダの採択を歓迎するイベントやキャンペーンが行われました。各国政府はもちろん、多くの国際機関や市民団体が、2030アジェンダを踏まえて、自らの政策や取組をさらに発展させようとしています。民間企業もまた、自らの事業を発展させ、社会的な課題の解決に貢献していくための重要な機会として、2030アジェンダを活用しようとしています。

一方で、これから15年間にわたってこのアジェンダを着実に実施していくことは、決して容易ではありません。MDGsが直面したように、開発を取り巻く国際環境が変化する中で、想定されていなかった新たな課題が顕在化してくる可能性もあります。

あらゆるステークホルダーが参加し、それぞれの役割を果たす新たなグローバル・パートナーシップの一員として、私たち一人ひとりが、2030年の世界の姿を思い描きながら、SDGsの達成に向けて行動していくことが求められています。

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