9 地域間協力

(1)日本・アラブ経済フォーラム

日本・アラブ経済フォーラムは、日本とアラブ諸国の外務及び経済担当大臣が幅広い分野での協力を通じた日本とアラブ諸国との経済関係強化を目的として開催する会合である。

2009年に東京で開催された第1回フォーラムに続き、12月にチュニジアで開催された第2回フォーラムでは、幅広い分野における両者の協力について議論が行われ、日本から、前原外務大臣、大畠経済産業大臣の他、渡日本経団連評議員議長など経済界要人を含む約400名が、アラブ側から、ムーサ・アラブ連盟事務総長の他、各国・機関の閣僚級約30名を含む約700名が参加した。議論の結果、日・アラブ間の新規事業・計画される活動など約40件が発表された他、日・アラブ間の共同声明である「チュニジア宣言」が発表された。同宣言は、①エネルギー・環境分野の協力、②人材育成、教育・科学技術分野の協力、③投資、観光、金融、貿易分野の協力に焦点を当てたものとなった。第3回フォーラムは2012年に東京で開催される予定である。

第2回日本・アラブ経済フォーラムでの前原外務大臣(右から3番目)(12月11日~12日、チュニジア・チュニス)
第2回日本・アラブ経済フォーラムでの前原外務大臣(右から3番目)(12月11日~12日、チュニジア・チュニス)

 

(2)拡大中東・北アフリカ(BMENA)構想

2004年6月のG8シーアイランド・サミットを契機とし、G8及び中東各国で種々の議論の末、拡大中東・北アフリカ(BMENA:Broader Middle East and North Africa)諸国の政治的、経済的及び社会的分野における自発的な改革努力をG8が支援するものとして「BMENA構想」が策定された。その後、閣僚級会合として「未来のためのフォーラム(Forum for the Future)」が6回12にわたり開催され、G8、BMENA諸国、パートナー諸国など40数か国・機関及び市民社会の代表などが一堂に会して、様々な問題を議論するユニークな場として、定着している。

2011年1月13日に、ドーハ(カタール)で開催された「未来のためのフォーラム」閣僚級会合には、徳永久志外務大臣政務官が出席した。

12 2011年1月の会合を含む。

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