国連外交

グテーレス国連事務総長の訪日(結果)

平成30年8月16日

英語版 (English)

  • 安倍総理大臣との会談
  • 河野外務大臣との朝食会
  • 長崎市児童との折り鶴交流
    長崎市児童との折り鶴交流
  • アントニオ・グテーレス国連事務総長は,8月7日から9日まで,実務訪問賓客として訪日。今回は,昨年12月の訪日に続く,2度目の訪日。
  • 8月8日,安倍晋三内閣総理大臣と会談を行い,北朝鮮問題,国連改革,軍縮・不拡散及びグローバルな課題について意見交換を行い,引き続き緊密に連携して対応していくことで一致。
  • 8月9日,長崎において,河野太郎外務大臣と朝食会を行い,軍縮・不拡散,国連改革,北朝鮮情勢,グローバルな課題及び地域情勢等について意見交換を行い,これらの課題に対して協力していくことで一致。
  • グテーレス国連事務総長は,国連事務総長として初めて長崎平和祈念式典に参列。式典に先立ち,長崎市長及び広島市長等との会談,被爆者との面会,長崎原爆資料館及び国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館の視察等を行った。

1 主要行事の概要

(1)安倍総理大臣との会談

8日,午前9時20分から約65分間,安倍総理大臣は,グテーレス国連事務総長と会談を行った。会談に続き,安倍総理大臣とグテーレス国連事務総長は,共同記者発表を行った。
なお,安倍総理大臣とグテーレス国連事務総長は,政府専用機で共に長崎へ移動し,機内では率直な意見交換を行った。

ア 冒頭

  1. 安倍総理大臣から,昨年12月に続くグテーレス国連事務総長の訪日を歓迎するとともに,西日本豪雨災害への国連からの温かいお見舞いの言葉と支援の申し出に謝意を表明した。
  2. また,安倍総理大臣から,国連事務総長として初めてとなる,グテーレス国連事務総長の長崎平和祈念式典への出席に対する歓迎の意を伝達した。安倍総理大臣から,日本は唯一の戦争被爆国として,「核兵器のない世界」の実現に向け,核兵器国と非核兵器国の橋渡しを担っていくことを表明し,国連と共に協力していくことで一致した。また,グテーレス国連事務総長から,最近発表した国連の軍縮アジェンダについて説明がなされた。

イ 北朝鮮問題

  1. 安倍総理大臣は,朝鮮半島の完全な非核化に向けた北朝鮮のコミットメントを含む米朝首脳間の合意が,完全かつ迅速に履行されることを期待している旨述べた。
  2. 両者は,北朝鮮から具体的な行動を引き出すために,国際社会が安保理決議に基づく措置の完全な履行を堅持することが必要なことにつき,認識の一致を見た。 
  3. 安倍総理大臣から,拉致問題の早期解決に向け改めて理解と協力を求め,グテーレス国連事務総長の支持を得た。

ウ 国連改革

  1. 安倍総理大臣から,国連の機能の実効性と効率性の向上を目指すグテーレス国連事務総長の改革の取組を支持しており,日本は国連とよく連携していく旨述べた。
  2. また,安倍総理大臣から,国連改革と並行して安全保障理事会の改革を進めることが急務であり,グテーレス国連事務総長が強いイニシアティブを発揮することに期待する旨述べた。

エ グローバルな課題等

  1. 両者は,その他グローバルな課題等についても幅広く意見交換を行った。 
  2. 安倍総理大臣から,日本として,多国間主義の中心である国連と協力しながら,保健・教育分野を含むSDGsの推進等,引き続き国際社会が直面する様々な課題に取り組んでいく旨述べた。

(2)河野外務大臣との朝食会

9日午前7時20分から約50分間,河野外務大臣は,グテーレス国連事務総長と長崎において朝食会を行った。
  1. 河野外務大臣から,グテーレス国連事務総長による軍縮アジェンダについて,軍縮・不拡散の取組の機運を高めるものとして歓迎する旨伝え,グテーレス国連事務総長より謝意が述べられ,共に協力していくことで一致した。
  2. また,両者は,国連改革についても意見交換を行いました。河野外務大臣から,国連の機能の効率性と実効性の向上を目指す国連改革を支持しつつ,安保理改革は急務であり,安保理改革に向けた事務総長自身のイニシアティブに期待する旨伝達した。
  3. 両者は,北朝鮮情勢に関して意見交換を行い,各国が安保理決議の完全な履行を継続することが重要であることで一致した。
  4. 両者は,その他グローバルな課題や地域情勢等についても意見交換を行った。

(3)長崎における主要行事

  1. 8日午後,グテーレス国連事務総長は長崎市長及び広島市長等との会談並びに被爆者との面会を行った。また,長崎市主催夕食会に出席した。
  2. 9日,グテーレス国連事務総長は,国連事務総長として初めて,長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に参加した。グテーレス国連事務総長は,同式典において,花輪を捧げ,来賓挨拶において,本年5月に発表した軍縮アジェンダを紹介しつつ,核軍縮に向けた取組の重要性を訴え,長崎を核兵器による惨害で苦しんだ地球最後の場所にする決意を述べた。
  3. また,上記イの式典参列に先立ち,グテーレス国連事務総長は,長崎原爆資料館及び国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館を視察。その際,長崎市立山里小学校の児童と折り鶴を折って交流を行った。視察後の記者会見において,長崎の惨劇を二度と繰り返さないようにとのメッセージを伝えた。

2 日程

8月7日(火曜日)
本邦(東京)着

8月8日(水曜日)
安倍総理大臣との会談・共同記者発表
東京発・長崎着(政府専用機)
長崎市長及び広島市長等との会談
被爆者との面会
長崎市主催夕食会

8月9日(木曜日)
河野外務大臣との朝食会
長崎原爆資料館視察
長崎原爆死没者追悼平和祈念館の視察及び記者会見
被爆73周年長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典
本邦(福岡)発

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