日本の安全保障政策
マレーシアに対する警戒監視用機材供与(「政府安全保障能力強化支援(OSA)」)に関する書簡の署名・交換
令和5年12月16日
(写真提供:内閣広報室)
(写真提供:内閣広報室)
12月16日、東京において、岸田文雄内閣総理大臣及びアンワル・イブラヒム・マレーシア首相(H.E. Dato' Seri Anwar bin Ibrahim, Prime Minister of Malaysia)臨席の下、上川陽子外務大臣とモハマド・ハサン・マレーシア外務大臣(H.E. Dato' Seri Utama Haji Mohamad bin Haji Hasan, Minister of Foreign Affairs of Malaysia)との間で、4億円を供与額とする「政府安全保障能力強化支援(OSA)」に関する書簡の署名・交換が行われました。
- OSAは、令和5年度に創設された、軍等に対する資機材供与やインフラ整備等を通じて、同志国の安全保障上の能力や抑止力の強化に貢献することにより、我が国との安全保障協力関係の強化、我が国にとって望ましい安全保障環境の創出及び国際的な平和と安全の維持・強化に寄与することを目的とする、新たな無償による資金協力の枠組みです。
- 今般、我が国との関係を包括的・戦略的パートナーに引上げたマレーシアは、マラッカ海峡の沿岸国であるとともに南シナ海南部にも広く接しており、インド洋と東アジアをつなぐ海上交通路の要衝に位置します。このような我が国及び地域全体にとって重要なシーレーンの警戒監視活動を担うマレーシア国軍の安全保障能力を向上させることは非常に時宜を得た重要なものです。
- 本支援は、マレーシア国軍に対し警戒監視の活動に活用される機材(救難艇等)を供与するものであり、マレーシアの安全保障能力の強化、ひいては、インド太平洋地域における海洋安全保障の維持・強化に寄与することが期待されます。