日本の安全保障政策

令和7年9月16日
OSA案件に関する書簡の交換後に握手をする行宮路外務副大臣とトカチェンコ・パプアニューギニア外務大臣

 9月16日(現地時間同日)、パプアニューギニア独立国の首都ポートモレスビーにおいて、同国独立50周年記念式典に石破茂内閣総理大臣の特使として出席するため同地を訪問中の宮路拓馬外務副大臣と、ジャスティン・トカチェンコ・パプアニューギニア独立国外務大臣(The Honourable Justin Tkatchenko, Minister for Foreign Affairs of the Independent State of Papua New Guinea)との間で、4.00億円を供与額とする令和7年度OSA(政府安全保障能力強化支援)案件に関する書簡の署名・交換が行われました。

  1. 日本とパプアニューギニアは、自由、民主主義、法の支配といった価値及び原則を共有する重要なパートナーであり、両国とは、安全保障分野を含む様々な分野で協力しています。パプアニューギニア独立50周年を迎える本年は、日・パプアニューギニア外交関係樹立50周年に当たります。
  2. 本支援は、パプアニューギニア国防軍に対し、災害対処・道路構築用重機を供与し、災害対処能力やインフラ整備能力の強化を図るものです。同国ひいては地域の平和と安全を維持・強化し、自由で開かれたインド太平洋の実現に寄与することが期待されます。
  3. また、パプアニューギニア国防軍との防衛協力・交流の一環として、陸上自衛隊による施設機械整備分野の能力構築支援事業が実施されており、本支援との相乗効果が期待されます。
  4. さらに、本支援は、太平洋島嶼国の安全保障能力を向上させるために、オーストラリアがパプアニューギニアで実施する災害対処分野での協力と並行して実施されます。

(参考)OSA(政府安全保障能力強化支援)

 同志国の軍等に対して資機材供与、インフラ整備等を行うための無償資金協力の枠組み。同志国の安全保障上の能力や抑止力の強化に貢献することにより、我が国との安全保障協力関係の強化、我が国にとって望ましい安全保障環境の創出及び国際的な平和と安全の維持・強化に寄与することを目的としている。


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